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津川哲夫がチューンドに興奮する理由 Vol.1(1/2)

ミニのハードチューニングは難しい。そこでチューニングを始めるには何処から始めれば良いのか。チューニングのプロである京都のマイティドッグの弘部代表にインジェクションとFCRキャブについて聞いてみた

マイティドッグ
弘部 代表

超ベテランミニスペシャリストの弘部代表、ミニだけでなく2輪4輪への造詣が深く、理論派のエンジニア職人。自らレースもこなし、レース運営にもかかわるミニ社会のグルだ。

ミニのエンジンは結構な潜在パフォーマンスを内包している。実際多くのチューナー達があらゆるジャンルでのチューニングを行っている。
しかしエンジンのハードチューニングは難しく簡単に手を出せる代物ではない。ではチューニングを始めるには何処から始めれば良いのか。これをチューニングのプロに聞いてみた。いつもお世話になっている京都のマイティドッグの弘部代表だ。

 ミニには年代によりエンジンの仕様が違う。過去のSUキャブに代表されるキャブ仕様、そして後期に登場したブラックボックスコントロールド・インジェクション仕様だ。弘部代表はこの吸気のチューニングが第一歩と言う。

 通常のキャブでも季節やエンジンの仕様や使い勝手に合わせたセッティングをしっかりとすれば、体感できるほどの違いが期待できるという。回転の伸びの軽さや、スロットルへの反応のリニア感等々セッティング次第で体感できる程の効果が期待できるそうだ。
キャブの場合それはジェットやニードルの変更や調整によって行われる。さらにもう一歩踏み込むならば純正のSUキャブからウェーバーキャブや現在ではフラットCRキャブ等への変更と調整が更なる高燃焼・高効率を生み出すと言う。

特に弘部代表は街乗りのエンジンでもFCRキャブが効果を見込めるという。ウェーバーキャブは有名だが古くFCRの方がより近代的で小型軽量37%ほど吸入効率が良いと言う。
FCRキャブはフラットなスライダーバルブが使われ燃料の流入に加速ポンプを使い燃料のベンチュリー内フロースピードが高走化して吸入効率を上げる。また近代的な分ウェーバーよりも制度が高く燃料の滲みや漏れもすくなく燃費向上にも貢献する。良いことずくめだが、マイナス面はエンジンごとにインレットやベンチュリーの変更ができず、最初にキャブその物を選ぶ時にそれらは決まってしまうので繊細なチューニングが難しい。ただし純正SUキャブから変更すればそれだけ1000回転近くの向上が認められると言う。そうこれだけでも効果てきめんだが、それもしっかりとセッティングをしての話なのは言うまでもない。

オートバイレーシングで長年使われてきたフラットCRキャブレター。加速ポンプがあることで吸入効率が高く軽量で小型。標準SUをFCRに変えるだけでも回転数の向上が見込まれる

 

一般ではあまり見ることのないFCRキャブレターの交換ニードル。SUキャブにもニードルが有る、しかしウェーバーキャブでの気化にはジェットだけでニードルを持たない。このニードルの形状や太さを変えることで中低回転域の調整が可能で、特にトルクカーブの調整にはニードルの選択が効果てきめんだ。

FCRキャブレターで武装したマイティードッグ・チューンドエンジン搭載のレーシングミニ。ウォーターラジエターのヘッダータンクがレーシングカーである事を主張している。ハイチューンドミニの走りは異次元の世界だ。

マイティドッグ
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