趣のある川越の街にとても馴染んでいるエステート。でも12インチホイールを入っているっておかしくない!?と気づいたアナタ、そーなんです…このエステート、オレ流なんです!


ROVER MINI ‘99
MORRIS MINI CLUBMAN ESTATE

94年式のミニ1000パークレーンを新車で購入以来、ミニに乗り続けて25年になるAさん。週末には愛犬(柴犬)を乗せて、奥様と一緒にドッグランにいくことが多いんだとか。理想のトラベラ ー生活だ。
ピカピカのモーリス・トラベラーに柴犬を乗せて、小江戸・川越の街を楽しむーー。なんだか絵に描いたようなライフスタイルでうらやましい限りなんだけど、よーく見てみればホイール&タイヤは12インチっぽい。もしかしてもしかする!?
「そうなんです。カントリーマンじゃなくて、74年のモーリス・クラブマンエステートをMk-Iのフロントマスクにして、カントリーマンのウッド枠を付けているんです」と、オーナーのAさん。
Aさんは、20歳で94年式のキャブクーパーを新車で手に入れて以来、このクラブマンエステートでミニは3台目。で、このトラベラー仕様は、特に2台目のローバーミニ、99年の最終型クーパーと関係が深い。
12インチのホイール&タイヤはそのあたりと深く関係しているっぽい!?
「ボディのコンディションが悪くなって乗り続けられるのかな? と思ったときに、クラブマンエステートをMk-I顔のカントリーマンにして乗ったら面白いかな、と。でも今まで99年のクーパーに乗っていたから、性能は落としたくない。そこで最初のキャブクーパーのころから通っていたタートルトレーディングに相談したら、クラブマンエステートにAさんが乗っているクーパーのエンジン、サスペンション、ダッシュ周り、エアコンを移植して、カッコよくてクーパーのように速くて快適なクラブマンエステートを作りましょう、ってことになったんです。
ベース車両はすぐに見つかり、見積もりをもらって半年後、先月には完成しました」
こうして2つのミニを合体させて、毎日乗れるトラベラーになったわけだけど、Aさんのミニ歴25年キャリアと、Aさんの職業であるデザイナー(ゲーム好きなら誰でもやったことのあるゲームのデザインを担当していたそう!)としてのこだわりも、ボディ各部に相当導入されている模様。
「最初にお話ししたように、フロントマスクはフェンダーとボンネットも交換してエクステリアはMk-Iになっているのですが、フロントにはクーパーのフロントフェンダーを移植して、ちょっと違いを出しています。またリアウインドーはハメ殺しから、前後の2方向からスライドできるようにしています。
それとボディは昔あった外装赤/内装赤のMk-IIのエステートに憧れていたので、国産車のレッドパールペイントを使って仕上げていますが、内装に関して"赤と赤では派手すぎる”という妻の意見で、部分によって赤の色合いを変えています」
などなど、ボディ内外装エンジンサスペンションなどすべてにわたって自由な発想が込められているAさんのクラブマンエステート。やっぱり人気ゲームのデザイナーのやることは、レベルが高い!

クラブマンのフロントマスクから憧れのMk-I仕様に。Mk-Iにするには、ボンネットやフェンダーなどのパネル類も交換する大作業となる。

99年式クーパーから移植したエンジン&ミッションは入念にオーバーホールがなされた。トラベラーの姿でもパフォーマンスを落としたくないというAさんの考えのため。

ドナーとなった99年式クーパーからホイールとフェンダーを移植。タイヤは新品。性能を落とさないために10インチは選択しなかった。

MK-IIクラブマンに設定のあった外装赤/内装赤に憧れて、99年式クーパーのシートをレッドに張り替えた。ただド真っ赤は避けたいとの考えで、ピンストライプなどは薄いピンクにしている。

赤羽さんは美大出身のデザイナー。自作でミニカーを作るのなんて朝飯前。
デフォルメ加減が絶妙だ。

レッド系のパールペイントは国産車の塗料を使ったもの。フェニックスレッドという色だそうだ。小江戸・川越の街によく似合う。

本国から取り寄せたウッド枠。ボディとマッチする風合いとした。またリアサイドウインド ーは
はめ殺しからスライド式にチェンジ。

完全赤/赤のコーディネートは奥様から反対の声が上がったため、ルーフライナーなどはピンクがかった赤にすることで、雰囲気のいいインテリアとなった。

ドアは99年式クーパーのものを移植。
ウォールナットのトリムやアルミのドアハンドルなどがいい感じ。
CAR SHOP INFO
タートルトレーディング株式会社
04-2946-5611
https://turtle-trading.co.jp/