ミニの専門誌制作に携わって早32年というゴーリーたしろ。よって普段の愛車もクラシックミニを貫いているのだが、実は超が付くほどの新しモノ好き。それもあって、ゴールーの愛車は常に実験車としての役割を担っており、その結果、電装アイテムと配線が満載!
それらの整理整頓の一貫として、今回はヒューズBOXの装着を行うことになったのである。
ゴーリー:「今回からしばらく電装品の装着をやっていく予定だ。新たなアイテムを付けるためにも、ちょっとここら辺で現状の電装品を整理整頓する。そのために、ヒューズBOXの装着から行ったんだ」。
マーク:「電装品という幅広いお題を聞いて最初はめまいがしましたが、ヒューズBOXの装着までと聞いてホッとしました! 今回の撮影は午前8時スタートでしたが、たしろさんは夜明け前の5時から準備をしていたとか?」。
ゴーリー:「必要な工具を自宅の3階から下ろすのは大変なんだよ、作業が始まってからツールを探しに行くのは非効率的だからな。だから5時!」。
マーク:「お疲れ様です! そもそも、この白いATのミニには、どれくらいの後付けパーツが付いているんですか?」。
ゴーリー:「パワーウインドー、電動開閉式のクォーターウインドー、バックセンサーにバックカメラ&モニター、リアワイパー、配線はまだ繋いでいないが、前後カメラタイプのドラレコ、リモコンエンジンスターターにキーレスエントリー、ハイロー切り替え式の大型フォグランプ、水温&結油温のデジタルモニターにミニモニのモニターなど。ちなみにシガーソケット電源は6つくらい設置してたな。カーステ、バックモニター、バックセンサーは壊れていて、その原因はまだ不明ながら、ヒューズ切れではないことを確認済み。これらの新品交換が、次回からのテーマとなるはず」。
マーク:「付いてるアイテムの多さに、また軽くめまいがしましたが、クラシックミニに現代的な便利アイテムを追加することで、日常での利便性を向上させていたワケですね」。
ゴーリー:「実際は、本当に便利に使えるかどうかの確認のために付けて来たというのが正しいかもな、それと耐久性チェックとか重要なんだよ、振動が多いミニだから、装着してもすぐに壊れてしまうモノも多々あり得る。もちろん、装着方法も十分な考慮をすることが大切なんだけどな」。
マーク:「ミニの場合、各アイテムの装着位置を確保することも重要ですが、配線の取り回しもやっかいですよね、特にミニは小さいからセットされた配線のあまりとか」。
ゴーリー:「配線はかなりあまる。それらを最適な長さに加工するのが最適なんだろうけど、使用している配線によってはそれが非常に困難な場合もあるからな。だからあまった配線を束ねてどこかに隠すという作業が必要になるんだけど、スペース的に厳しいので、それもやっかいな仕事となることが多い。特に顕著なのがルーフ回り。ピラーに内張が付かないため、最近必須のドラレコを装着する場合にも、バックカメラの配線をキレイに隠すこともけっこう難しい。それらもゆくゆくこの企画内でキレイに装着していく予定だ。で、今回はヒューズBOXの装着を行うと同時に、現状付いている電装品の作動確認を行って、不必要なモノを外して、壊れている場合はその原因も探った。それを行うことで余計な配線やアイテムを撤去して、新たな電装品をキレイに装着できることに繋がる」。
マーク:「たしろさんのミニは異常なほど電装品がテンコ盛りですが、実は後付けアイテムの作動確認や配線チェックは、新たにミニを購入した場合も有効なメンテナンスですね。前オーナーがどのようなアイテムをどうやって装着していたかを把握することは、トラブル予防にも繋がるはずなので。地味な作業が多いんですが、配線トラブルは、最悪、車両火災に繋がる可能性もありますからね」。
ゴーリー:「追加アイテムが増えていくと、どうしても配線はゴチャゴチャになりがち。ドラレコやUSBなど、電装品の後付けは増加傾向にあると思うので、それらを加味すると、ヒューズBOXも余裕を持たせたい。だから今回はダッシュボード下に2つ、トランクに1つを設置したんだ」。
マーク:「ここまでヒューズBOXを増設するミニは少ないと思いますが、それを固定するためのステー作り、これも大いに参考になると思いました」。
ゴーリー:「市販のステーを使用する場合にも、まずはヒューズBOXを理想の位置に装着できるように、段ボールなどで型を取って、それに合わせて角度などを加工するのがお勧め。あとはヒューズBOXを装着した場合、運転操作の邪魔にならないか、ほかの配線に悪影響を与えないかなど、仮留めを行ってモロモロの確認を行うことが大事だな」。
マーク:「穴開け加工時は、平板用のドリルを使った方が効率がよいこと、アルミのナッターやリベットを使ってヒューズBOXを固定することも、DIY好きには参考になるポイントでしたね」。
ゴーリー:「今回はヒューズBOXの固定までで、配線加工など行うアイテムの追加は次回から」。
マーク:「次回は早朝の寒さにも負けない、真冬のDIYに適したアイテムも教えてください!」。
(2023年2月号より)

装着している電装アイテムの説明書などは、全てファイリングしてストックしているゴーリー。
トラブル時などは、配線の確認などに重宝する。ネットに対応していなかったアイテムの場合は、当時の説明書が残っていると重宝することが多いとのことだ。


ボディに穴開け加工をした後、ハンドリベッターでステーを固定。ステーの仮留めにはバイスプライヤーを用いた。そしてヒューズBOXは長さを調整したビス止め固定とした。
配線圧着に加えネジの切断も電工ペンチで
配線のスキルは多様。自動車配線の接続には『平端子』や『ギボシ端子』が多く使われるけれど、選べば星の数ほどありそうで文系学徒には悩ましいのは事実。配線の太さにも合わせないといけないからね、正しくは…… まぁ、そんなわけで配線も端子も、そして圧着工具も増加の一途だ。追々、実践的に紹介しようと思う。ただし、多分に自己流だから、間違いは指摘して欲しいかな。で、今回は具体的な配線作業はしていないけれど、ビスの長さ調節のためにタップ不要の『全ネジカッター』を使った。オーディオではビス長の制限があるので、電工ペンチには必須の機能だね。この日はM4の皿ビスを合計10本くらい切断。新しい工具は切れ味も良いね

ハンドナッターとハンドリベッターを使った固定を実戦
取り外しの必要のないものを固定するのに最適なのが『ブラインドリベット』、薄物の母材への装着でボルトナットやタッピングビスを使いたくなければ『ブラインドナッター』を使ってビス止め、ってことですね。その名の通りに装着が一方通行だから、袋状(ブラインド)の箇所には、これら一択! というわけで、今回のメインヒューズBOXの場合、ブラケットのボディへの固定はリベッターで行ない、BOX本体の固定はブラケットにナッターを仕込んだ次第。ただ、コイツらもリベットの太さ、長さ、材質によって多種。樹脂やMDFなどにも使える先割れ型もある。もちろんナッターもネジサイズはもとより、材質や表面での段差でたくさんの種類があるから、装着状況を事前に想像して、ホームセンタや通販で部材を揃えるのが肝要だな

