春ですねぇ～、お天気のよい日は「ミニで旅に出たい！」そんな衝動と戦っているモーリー ハゲマルです（＾＾ｖ
前回のコラムにてオイルの内容を少し書きました。今回はオイルフィルターについてのお話です。車に詳しい方にとっては退屈な内容かもしれませんがお付き合いくださいね。
さてオイルフィルターの役割とは？まぁ～、名前に「フィルター」と付いている位なので「オイルに付着した不純物を取り除く役割をしている」と言うのは想像出来るかと思います。
ではでは、ここで質問です！？あなたのミニ、オイルフィルターをいつ交換したか覚えていますか。また交換するタイミングなど決めていますか？
ネットで調べたり、ショップでオイル交換をしたときなど「2回に一度は、オイルフィルターを交換した方が良いですよ」なぁ～んて、言われませんか？「うぅ～ん？正直フィルターの汚れって目に見えないし、そんな頻繁に交換しないと駄目なのかなぁ～？」って、ちょっと思ったりしていませんか(^-^)
確かに最近の車は、性能が格段に良くなりエンジンオイルの交換時期（距離）が長いのですよね。欧州車の場合、なかには15,000～20,000キロでオイル交換という車もあります。車の利用状況によっては2回目の交換だと「車検のタイミングで交換」となる場合もありますよね。オイルフィルターを交換したことさえ気づかなかったりして（汗）
それを聞くと「クラシックミニも、もうちょっと交換をサボってもよくない？」って思いますよねぇ。そこで思い出してほしいのが前回のエンジンオイルのお話です。クラシックミニはエンジンオイルに負荷がかかりやすい構造なので、エンジンオイルに含まれる不純物や細かい摩耗金属が、最近の車より多くなりがちです。またエンジンオイルは、どうしても空気に触れると酸化し劣化が始まります。クラシックミニのエンジン自体も「あまり精度が良い」とは言えない方なので、不純物の他にも、ガソリンが微量エンジンオイルに混ざったりと「エンジンオイルへの負担がエンジンへの負担」となる傾向があります。またオートマチック車のミニの場合は更にオイルへの負担が大きくなると言われています。
「もしオイルフィルターの交換をしなかったらどうなるの？」極端に言えば、フィルターが目詰まりを起こし、エンジンオイルの循環に支障が出てきます。
とは言え完全にエンジンオイルの流れがストップしないように、オイルフィルターを通らずに循環できるような安全装置が付いています。しかし、その状態が長く続くと、汚れやゴミ、摩耗金属が混じったオイルがフィルターを通らずに、そのままエンジン内部へと流れ込むので、最終的に配管を詰まらせたり、油圧の低下、オーバーヒートなどの故障の原因になっちゃうんですねぇ。少しのお金をケチったばっかりに、多額の修理代を支払う事になりかねませんね。地味な存在なのですがクラシックミニの健康を守る「縁の下の力持ち的存在」頼りになるパーツなのです。
しかし弱点もあります。オイルフィルターは、ろ紙をひだ状に折り曲げ、エンジンオイルを効率よくろ過できる構造となっているタイプが主流です。
大きなゴミや鉄粉などは、これで充分なのですが、このフィルターをすり抜けてしまうほど細かい摩耗金属は、エンジンオイルと共に、また潤滑されてしまいます。エンジンオイル交換の時に流れ出るオイルと一緒にキラキラした光るものが見えたり、オイルパンのネジの磁石に金属のトゲトゲがついていたりしていますよね。あれは紙フィルターではろ過できなかった細かい金属なども含まれています。
最近では、紙フィルターと磁石を利用した商品や、強力な磁石とネット構造を組み合わせた商品など、摩耗金属を出来るだけ取り除けるように工夫された商品が開発されています。もちろん磁気タイプフィルターもローバーミニに最適化された商品がありますよ。磁気タイプの商品は紙フィルターとは違い、交換と言うよりは内部の磁石に付着した「摩耗金属を掃除する」と言った感覚でしょうか？長い目で見ると、紙フィルターより経済的なのかも知れませんね。
※写真提供キャメルオート
可愛いミニと長く楽しく過ごすためにも、エンジンオイルやオイルフィルターの交換は定期的にしてあげましょうね。
では、これからドライブに出掛けるみなさま、お気付けて行ってらっしゃい。
So wonderful mini life for you.
増刊号編集部・森（ハゲマル）博文 / モーリーハゲマル
観戦するより実際に挑戦したくなる性分。初代ミニ「モンテカルロラリー記念限定車」を手放すも、ミニのゴーカートフィーリングが忘れられず、2代目ミニ、現ハゲマル号をゲット。フリーのデザイナーを生業に、珈琲焙煎の道を目指し日々を楽しむ、夢多き謎の老人Z！
モーリーハゲマルのコラム一覧