オリジナルではなかなか難しい
長モノを日常で使う
60年前のカントリーマンを日常的に使いたいが、現実的にオリジナルのまま使うことはなかなか難しい。しかし、日常的に使っても問題のないカントリーマンを紹介しよう。

インペリアルクラフト大阪
辻育也 代表
ユーザーの希望に丁寧に応えてくれるカスタマイズのプロ。
カスタマーの多くは基本的希望だけで後は辻さんにお任せでと信頼されている。
ミニはクーパーでなければミニじゃない!!くらいの勢いでミニを語っていたが、少し年齢が上がってくると少し話が変わってきた。ミニへの見方考え方に少しずつ修正が加えられたのだ。クーパーのモンテ・ミニはもちろん憧れの頂点にあるのだが、ミニは850や1000が良い、ビックアーチはいらないし普通にミニでありさえすれば・・・
その頃、下宿の大家さんが乗っていたのがモーリス・マイナーの木枠付き、つまりカントリーマンであった。最初はもちろん ”木枠かよっ!!“と若干馬鹿にしていたが、徐々に木枠のミニに魅力を感じ始めた。そして仕事先の大先輩がミニ・トラベラーを手に入れて仕事にやってきて、筆者はこのトラベラーにすっかりやられてしまった。日本風に言う長モノの存在を間近に見てすっかりはまってしまったのだ。といっても当時でも所有するにはかなり難易度が高そうで筆者は所有までには至らなかったが・・・。
今回紹介するこのカントリーマンは驚くことにほとんど60年前の様なピカピカの個体だ。それも屋根にビードの入っていないフラットルーフ。これは12000台程しか生産されていないはずの希少な個体なのだ。
あり得ないほど綺麗にレストアされたこのカントリーマンは63年前の登録で驚くべき仕上がりである。レストアがされてはいるが車体にはオリジナルのスポット溶接が見えるほどオリジナルのままで、こんな希少車を、オーナーは日常で使っているというのだ。
その日常使いできるポイントを教えて貰った。まずエンジン。オリジナルは1000ccだがこのクルマには1300ccエンジンが換装されていて、ロングストロークの力強さと1.75インチ径のシングルSUキャブで、ミニとしては大きなトルクを発生している。日常の街中などで他車に引けを取る様な走りはせず、堂々と追い越し車線を走り抜けられる余裕もあるのだ。キャブなのでもちろん暖気は必要だがエンジンは一発でかかるという。 (つづく)


内装の張り替えは荷室にも至り、オリジナルを尊重した美しい赤の仕上がりを見せている。後部座席の折畳み動作も完璧で、ゴルフバッグ2組は楽勝とは言えあまりの綺麗さに荷物を載せることすら憚られそうだ。

オリジナルスポット溶接Bピラーに残るスポット溶接、TigやMigでの溶接がされてないオリジナルの証拠だ。


内装とシートはオリジナルを尊重した赤で張り替えられてドアの内張も貼られた。35年以上前の登録なのでヘッドレスト無しでシートベルトは安全を考慮して装着。
エアコン装備

エアコンは、ミニ用にインペリアクラフト社独自での装備、強力だが小型のポンプで純正よりもコンパクトに収まっている
special thanks
インペリアルクラフト大阪
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http://www.imperials.jp
(2023年4月号より)
