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津川哲夫が長モノに昂る理由 Vol.2 (1/2)

クロスレシオの4速とハイリフトカム、さらにボアアップでピックアップといえども走りは爽快。峠で走りを楽しんで、さらに荷台に山ほどキャンプ用品を積み込みアウトドアも楽しむ

 

Iさん

息子さんのピックアップとミラを交換したIさん。
以前乗っていた過激なミニと比べれば相当おとなしいピックアップだが、アウトドアが趣味というIさんは山ほどのキャンプ用品を積み込こめるピックアップに大満足という。

 

 ミニの持ち主の交換は英国風に語れば祖父から父へそして父から息子へと受け継がれてゆくと言うストーリーが多い。その変遷がそれぞれのミニストーリーを産み出したりする。多くはナイスなファミリーストーリだが、今回の”長モノ“のオーナーIさんの場合はちょっと違い、珍しい受け継ぎである。まばゆいばかりの明るく綺麗なサーフブルーに塗装されたミニ・ピックアップ、本来の購入者はご長男。10フィートワンダーでアルバイト中に購入した車だが、ご長男の就職にともない、ピックアップの利用ができなくなったことで、Iさんのミラと交換をしたと言う。言わば息子から父親へとこのミニ・ピックアップは持ち主を変えたのだ。

 Iお父さんはなかなかのもので、このピックアップを目一杯走らせている。彼はミニをクラシックカーと言うステイタスにはめることなく、峠走りにもアウトドアーキャンピングにも頻繁に使っている。ピックアップに山ほどキャンプ用品を積み込みあちこち廻るのが楽しみと言う。まさに”長モノ“ピックアップを最も有るべき姿で使っていると言うわけだ。面白いのは現在のサーフブルーに塗装したのは塗装が目的ではなく、何とフロアの錆が酷くなり、床が抜けそうになったという。減速時などにしなり始めたことで流石に安全のため10フィートワンダーに持ち込んだ。その時に、元々ミニのカラーとして憧れていたサーフブルーにしたと言うわけだ。加えてエンジンのオーバーホールとギヤボックスのオーバーホールも行っている。

 クロスレシオの4速とハイリフトカムを装着した時に、前オーナーが既にシリンダー・ピストンを+20(20/1000インチ、英国的にはTwenty Thouと言う)オーバーサイズにしていたのが分かり、エンジンの調子が良い理由が判明したと言う。さらに大型燃料フィルター等もおごり、現在では1000cc 1.25 SUなれど、ミニ・ピックアップとは思えないふけ上がりを見せる。 

 息子から受け継いだミニ・ピックアップ、親父力の強さを誇る名品になったかもしれない。

フロントトレイの右側のエッジに集約されたスイッチ類と吊り下げられた3連メーター。お決まりのセンタークロックは白地のメーター。小径ステアリングは若干重いが慣れれば問題なしとか。ドライバーシートはバケットが奢られ、峠走りでのサポートも良い。走り主体のオジサンピックアップ。

1.25径シングルSU、ハイリフトカム、+20ピストンに燃料フィルター、4速クロスミッションをおごったオジサンレーサー型エンジン。

流石に広いピックアップ荷台、ここにキャンプ用品を満載して出掛けるアウトドア派。トノーカバーはあるがコクピット背後のシールが悪く荷室はビショ濡れになるので対策を検討中だとか。


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