ローバーミニメンテ｜INJ快適パワーアッププロジェクト!　2/2

by streetmini2021年2月9日2021年2月3日

3.ヘッドO／H

ポイントを抑えたO／Hとライトなチューニング仕立て

シリンダーヘッドはO／H＋ポイントが押さえられたライトなチューニング仕様。ノーマルバルブヘッドをベースに、バルブガイドのガタ点検、バルブシートカット、バルブのすり合わせ、燃焼室＆バルブのカーボン除去、面研によるコンプレッションの最適化、ポート研磨を行ったものを用意。タートルトレーディングでは、すべて自社工場で一連のO／H作業を行うそうだ。車両から取り外したシリンダーヘッドはコアチャージとなり、この赤いシリンダーヘッドと入れ替えられる。

街乗りで乗りやすい、追い越しがしやすいチューニングを狙ったため、シリンダーヘッドはポート研磨以外はノーマルをきっちりO／H。

1_取り外されたシリンダーヘッド。カーボンスラッジが燃焼室にこびりついている。このシリンダーヘッドはコアチャージとして入れ替えられる。
2_赤くペイントされたシリンダーヘッドに入れ替えられる。1.3iのシリンダーヘッドは年式による違いはほどんどなく、0.5～1mmの面研でコンプレッションの最適化が図れる。またポートも研磨され、混合気の流入抵抗と排気の流出抵抗が低減されている。
3_バルブガイドのガタを調整して、バルブシートのカット作業が行われる。
4_バルブのすり合わせ作業が専用工具を使って行われる。
5_洗浄されて、すり合わせ作業が完了したバルブ。
6_ライトチューニングヘッド準備完了！

4.エンジン組み付け

ノーマル1・3iのレブリミットは6500rpm・最高出力は62psだけど、20数年前のノーマルエンジンを単にO/Hしただけではそこまで戻らない。　そこで現代のチューニングパーツを組み合わせることで、6500prmまでフィーリングよく回り、なおかつ現状のエンジン出力から「体感できる」10～20ps程度のパワーアップを得ようというのが、この「INJ快適パワーアッププログラム」だ。