シリンダーヘッドの状態が悪いとエンジンオイルが減ります。一般にオイル下がりと言いますが、吸気バルブのステムシールを交換します。
こんなふうにカーボンが溜まって気密も悪くなるほど状態が酷いと、燃焼室のクリーニングだけでは不十分で、バルブ自体のクリーニング、シートカット、擦り合わせも普通は行います。ガソリン添加剤では全く効果はありません。
最近あまり聞きませんが、コロナ前までは、よく投稿されていたのが、国産車のバルブステム流用です。
純正や英国製の品質を問題にして、多分スバル製を使うみたいですが、今回の酷い状態のヘッドに使われてました。
国産車の新品だと首の締まりが強くて良さそうですが、結局緩くなってオイル下がりします。それに加えて、周囲を金属製のカラーで囲んでいるので、正しく装着されていない場合があります。みんカラのネタにしたくて墓穴を掘るパターンです。今でも勧められたら、適当に良いわけを言って逃げた方が無難な店だと思って間違い無いかなと思います。
こういう酷い状態の燃焼室も鋳造時の肌を綺麗に研磨すると写真の様に綺麗になります。
これはシートカット前の大まかな段差を取った状態で、もう少し綺麗になって返されます。
バルブシート周りに段差が残っているのが純正状態なのすが、こちらはチューニングヘッドになる為、そういう段差は削ってしまいます。
実際の効果として燃焼室をピカピカつるつるにしても、さほど効果はありませんが、シートカットで気密が良くなることはプラスに働きます。ポートの切削がシリンダーヘッドチューニングの一番の効果ポイントです。