いろいろなミニユーザーを大切にする為に
ミニのオーナーはミニフリーク誌やカーマガジンの時代ならショップのおじさんがタジタジになるくらい知識が詰まってる人がたくさんいました。そこまでじゃなくても費用を浮かせる為に自分で作業する人も今よりずっと多かった。
しかし今はごく少数派だし、ネットでやりました記事も?なモノがあって、それ信じてやったがいいけど、共倒れになる人もいます。
工具も必要だし、そもそも、専門店のメカニックに依頼すれば費用も国産車に比べれば高額です。費用を払って結局はまた修理しなきゃを繰り返して、だったら自分でと思うのは良いことですが、弱音を吐かずにやり遂げてスキルにしてください。そう言う人が新しく開業して新陳代謝するのはとても良いことです。
さて、ボールジョイントの話から離れたいが為に、最後にまとめ編みたいな記事をお伝えしますので、よろしくお願いします。
ボールジョイントのこれまでのシム調整タイプは締め付けトルクが10.3kg.mになっています。凄い締め付けです。
しかし実際には、工場内の強力なインパクトレンチで締め上げて、トルクなんか関係ない取り付けになっています。これでもか!ってくらいオーバートルクで締めて、動きに遊びがなければOK、みたいな付け方です。
そんなボールジョイントの外側ケースを手で簡単に外せると思いますか?長い工具を掛けて力を入れたら車が動いてしまいますよ。とても危険です。
そこでDHR製のSSTが古いボールジョイントの取り外しに耐えられるが試してみました。
結論から言うと、正しく使えば破損しません。
その為の手順を解説しますので、DIYする方は必ず読んでいただきたく思います。
①アームに付いたボールジョイントをアームから外します。一般的な工具を使えば誰でも出来ます。以前はハンマーでショックを加えて外していました。
②ボールジョイントのゴムカバーを取り外して、ロックタブの曲がった部分はもちろん、タブ全体を平らにしてSSTの掛かりを良くします。
③ハンディーバーナーで外すボールジョイントを炙ります。180度逆方向からも満遍なく焼いてグリースが沸くくらいにします。
④火傷に注意して、もう一度アームに取り付けますが、その際にSSTをボールジョイントに付けて、アームに戻して軽くナットを軽く締めておきます。
⑤SSTがしっかりとボールジョイントに掛かっている事を確かめて緩める方向に回すとハンドルもロックするまで回りますから、ロックさせて、じわっと緩めてください。全く歯が立たない感じなら、もう一度炙って緩めます。
弊社で解体3台を使い実践した限り、問題なく緩める事が出来ました。
充電式インパクトレンチは力不足で、ガダガタやり続けるとモーターがイカれます。
弊社SSTは6ミリ厚で熱処理してるので、応分の強度がある事が分かって良かったです。
緩まないボルトやナットを回して工具を壊す事はよくあります。
正しく使わないとどんな工具もこわれます。