曽根です。
北海道のTNK様から安心オートマのご依頼です。
変速の不具合やカタカタ音など気になるところがある・・とのことです。
キャメルの安心オートマらくらく便で本日北海道から到着。。。
長旅お疲れ様・・・
陸送会社『ゼロ』の西多摩営業所からは自走で運んでもらいました。。
97年式メイフェア MK-1仕様。。
オールペイントで黒に仕上がってます♪
引取時、中継点、納車まで管理されています。。。
安心オートマらくらく便は陸送大手の陸送ゼロの全国ネットです。。。
埃が少なくメンテされてそうなエンジンルーム・・
ラジエターやホースは交換されてるようですね。。
オイル量はOK
ガソリン臭はそれほど強くなく良好でした
試運転に備えてブレーキフルード点検。。OKです。
ウッドパネルのセンターメーター・・
キーシリンダーが回りにくいですね・・・
鍵穴にも使えるパウダースプレー潤滑剤で復活。。。
すみません‥本日はここまで
明日以降に点検続けます。。。
2月27日追記
クーラーが効かないとのことでしたので点検します
コンプレッサーが入りませんね。。
助手席前のグローブボックスを開けるとクーラーのサーモアンプとスイッチがありました
このシーソースイッチがコンプレッサーのスイッチのようです。
冷風ではありませんが風はボックスの奥から出てきました。。
リキッドタンクについてる圧力スイッチを導通させたらコンプレッサーはいります。。。
ということはクーラーガスが入ってませんね。。。
クーラーコンデンサーのパイプに亀裂が・・
ガス漏れの原因の一つはココです。
ここは力を掛けるとすぐに割れてしまうところです・・
先ずはコンデンサー交換が必要ですね。。。
試乗テストします。
ギヤを入れてから繋がるまで2秒くらいのタイムラグがあります・・
2,3速とシフトアップして4速に入る時に抜けて吹き上がってからゴンと入ります。
これがTNK様からもご指摘があった症状ですね。
リバースに入れてのストールテストでは1700回転で止まらず吹き上がってしまいました。。
リバースは完全に滑ってしまってました。
さらに気になるのは足回りからのゴトゴト音・・・
あちこちから響いてくる感じです。
ちょっとこれは落ち着かないですねぇ。。。
試乗から戻って点検開始。。
手でエンジンを前後に揺するとグラグラ動きます。。。
ステディブッシュが効いてないです。
バルクヘッド側のステディブッシュ周辺でコキコキと音がします。
ステディロッドを支えるステーが割れてる可能性もあります。
エンジン降ろしたときに点検します
リフトアップして下回りチェック・・・
右タイヤを動かすと中ぐらいのガタがあります・・・
ボールジョイントのガタのようですね
アウターブーツはビビ割れがあるので交換お勧めします
ラバコンからコイルサスに交換されてます。
乗り味だけでなくナックルジョイント交換時などの整備性もよくないのでラバコンお勧めです。
テンションロッドは左右とも同じように曲がってました。。
その先のブッシュもひび割れてるので交換したいですね。
あっ・・左タイヤがコトコト音を立てて動きます・・
走行中に感じたガタの一つはこれでしょう。
大きなガタはこのボールジョイントです
そしてその上のタイロッドにも大きなガタがありました・・
左側のテンションブッシュも千切れる寸前・・
車の前後の動きによる荷重を支える大事なブッシュです。
エンジンの前面の隙間からフィルターケースを覗きます・・・
フィルターケースの取付面からオイル漏れてます。。。
オートマMINIのオイル漏れ原因ナンバーワンの場所。。。
長年のオイル漏れの常識だったところを『キャメルの漏れないフィルターケース』誕生で根絶できました。。 お見積りに入れておきますね。。。
オートマやエンジンが塗装されていて綺麗ですが・・・
最近エンジン脱着された形跡があります。。
エンジンマウントも新しいものが付いてました。。
左のドライブシャフトの隙間からエンジンを覗いたところ。。
緑色にペイントされたエンジンが見えます。
オートマのセレクターケーブルは新しいものに交換された形跡です。
エンジン脱着が何の修理が目的だったかは不明です。。
ミッション番号と
デフケース番号は同一でした。。。
同一だからと言って修理歴がないとは言えませんが・・・オートマ修理した場合はこの番号が違うことが多いです・・・
リヤ側は・・
リヤもコイルサスでした
燃料フィルターにはスパナを掛けた形跡がないので最近は交換されてないようです。
次回車検には交換お勧めです。
サイドブレーキレバーのカバー・・ゲイターブーツは固くなってひび割れてます。
中に水が入ってこないようにこれも次回車検には交換お勧めします
オートマに掛かってる油圧のチェックでします
油温はフィルターケースの表面温度で79℃まで上がってます。
フィルターヘッドから油圧を取り出してフロントガラスに貼り付けた油圧計をみます
ニュートラルとDレンジはともに6.7㎏くらいです。。
基準値内です。。
滑っていたリバースは・・・・
本来11~12㎏出てくるはずの油圧が6.5㎏しかありません・・・・
サーボピストンシールが切れてしまってるのでしょうか、油圧が漏れてブレーキバンドを締め付けられないのがリバース滑りの原因かと思います。
次はドレンボルトに付く鉄粉のチェックです。
鉄粉の付いてない別のドレンボルトを用意してサッと入れ替えます。。
摩擦材と鉄粉が混じった摩耗粉です。
ギヤドラムが再使用できるかは分解しないと何とも言えないところです・・・・
つづく
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