アイドリングに変化はないが走行できないパターンと
アイドリング自体が正常値から変わってしまった、の概ね2パターンかと思います。
アイドリングしてる場合(しかしエンストする)は燃料ポンプに関するトラブルが疑われます。
そうでない場合、アイドリングが低く下がってしまった場合はステッパーモーターが作動していないわけですから
一度イグニッションを切って、再びイグニッションON時にステッパーモーターの作動音、またはリンケージが動くことを確認します。
作動音も動きもなければ、ステッパーモーターは何らかの原因で動いていません。
今度はエンジンが掛かる場合、イグニッションOFFにした後、ステッパーモーターからジジジジっという作動音が聞こえるか
聞こえない場合はイグニッションON時と同じ判断で作動していません。
聞こえる場合でも、正常なら2秒以内、それ以上音がする場合は何らかの不具合が発生しています。
ステッパーモーターは位置を標準値(ポジション)に戻すことが出来ます。専用テスターにそういうメニューがあるからです。
現在スロットルボディーの調整ねじは基本調整不要です。このネジはスロットルポジションセンサー数値との連動に対して調整されています。ビックスロットルが販売され始めたころ、付けるとハンチングが止まらない等不具合が出て、結局装着をあきらめる事例が多くありましたが、業界全体に必要な知識も充分に広まって、そういうことがなくなったように思います。
ここまで挙げた事例はユーザーが自身で修理をする、トラブル対策するためのものではありません。
エンジン始動不良のトラブルを繰り返した車両はエンジン内部にトラブルを抱えたまま走行を重ねて症状を悪化させるケースが多いのもミニの特徴です。
まれに思いがけない原因で不良になるエンジンはありますが、基本オーバーヒートさせないことが大切です。
非常に強くベルトを張るため、ウォーターポンプを早く痛め、ベルトの消耗も他車から見ればずっと早いです。
暑い夏も後しばらくですが、みなさんのミニのトラブルが起きないと良いですね。