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HGW様 オートマが・・前進しなくなってそのまま1年経ってしまいました。 また元気に乗れるようにリフレッシュ作戦です。 

曽根です。

『オートマのMINIですけど・・前に進まなくなって乗れなくなったのでそのまま1年放置したのでエンジンも掛かりません。車検も切れたけどまた元気に復活させてたい・・』

と、HGW様からご依頼いただきました。

置いてある場所は長野県の別荘。。

任意保険の無料レッカーの距離は100㎞でしたのでキャメルまではちょっと足りず少し追徴料金がかかってしまいました。。。

今後は十分な距離の無料レッカーと車両保険もご検討いただければ‥と思います。

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無事レッカー到着です。。

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ピットまで押して入れました。

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自然豊かな別荘の駐車場で1年間動かずにいた様子が伝わります。。。

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まずは洗車から・・

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あぁ~ さっぱりしたぁ~

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溝に入った葉っぱはブラシで掻き出します。。

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98年式クーパー・・ 新車からのワンオーナーです。

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63700㎞は実走行かな。。

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整備は一般の整備工場だったようです。。。

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冷却水は・・だいぶ汚れて臭いも出てます。

クーラントに添加されてる錆止めの機能も完全になくなってしまってます・・

水路洗浄は必須です。。 できれば水回り部品も一式リフレッシュしたいところです。

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ヒータージョイントパイプは純正の樹脂のままですね。

経年劣化で脆くなってるので破裂する前に金属パイプに交換お勧めです。

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1年間動かしてないエンジン・・

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オイルはかなり汚れています。。数千キロというレベルではなさそうです。。

しかも問題なのは1年間動かしてないのでコンバーター内のオイルも落ちてる状態だとオイルレベルはかなり高くなってるはずなのに・・ロアレベルにしかないことです。

このままエンジンを掛けたとすると、オイルポンプで汲み上げて3リットルの容量のあるコンバーターを満タンにすれば、レベルゲージに全く付かないくらいオイル量は少なくなるはず。。

オートマの暖機運転はマニュアルとは違います・・を参考にしてください。

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前回のオイル交換のステッカー・・・じゃないとは思いますが・・。
オートマMINIに20W50は硬すぎてNGです。(マニュアルMINIならOKです)

寒冷地でこの粘度だと10分間暖機運転してもオートマが滑るほどです・・。

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1年間動かしてなく油膜が薄くなってそうなのでそのままセルモーターを回すのはかわいそうです。

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2リットルのオイルを・・

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補充して・・

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オイル漬けにして侵透するのを待ちます。。

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ガソリンタンク内の錆は少なくタンクはそのまま使えます。

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トランクケーブルが2本とも切れちゃってました。。。

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トランク内は雨漏りしてるようで湿気が多い状態。。。

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リヤガラスのウェザーストリップが縮んで隙間が開いてます。

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ジャンピングケーブルとハンディバッテリーのW掛け・・・

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プラグは外してセルモーターだけでクランキングして全身にオイルを回してからエンジン始動を試みました。

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ボボボボッ・・・と ゆっくりとエンジンがかかりました。。

そのままアイドリングで20分ほど暖機運転してコンバーターにオイルを満たしてからエンジンを止めてオイルチェック

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2リットルのオイルを補充しましたが、それでもやっとロアレベルまでしか上がりません。

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更に500㏄補充。。

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2.5リットル補充してようやく適量になりました。

オートマMINIは全量で8リットルですが2リットル以上少なくなるとオートマが滑り出しそれ以上減ると動かなくなります・・ 

2.5リットル減った原因も気になります。漏れなのか・・燃焼してしまったのか・・両方なのか。。

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フロントガラスが曇り始めました・・・

ヒーターコアから水漏れがあるようです。

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ヒーターユニットを下から覗くとだいぶ以前から漏れてたようですね・・・

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助手席の足元に湯気が立ち上ってきました・・・

これは・・けっこう重症。。

ヒーターコアとヒーターバルブを併せて交換必要です。

ミニモニでECUチェックします

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クランク角センサーにフォルト入ってました・・

過去に交換した時にリセットしてないだけの可能性もあるので一旦リセットしておきます。

再発したらセンサー交換も考えましょう。。

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マルチ画面はすべて基準値内。。。

左上から  アイドル回転  アイドル認識OK  燃調補正OK

左下から スロットルポジション電圧OK  ステップ値OK

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エンジンの負荷をECUに伝えるインマニの負圧 MAPも適正値・・ 

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水温96℃・・ この季節にアイドリングだけで96℃はやや高いです。。。

冷却系は洗浄&チェックでしっかり点検が必要です。

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吸気温ok

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電圧OK 発電は良好なので良いバッテリーを付ければ大丈夫そうですね。

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O2センサー稼働してます。

排気ガスの酸素濃度を見て燃調の情報をECUに伝えます。。。

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燃調補正・・ 排出ガスが少し濃いので 16%薄く調整してますよ・・と。

水温センサーやMAPセンサーが正常値であれば、O2センサーの異常も考えられます。

安心オートマにする場合はエンジン脱着を伴うので、その時に水温センサー、O2センサーを交換することをお勧めします。

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十分暖機してオイルの流動性も出て、コンバーターも満タンになったところでギヤを入れてみます。

ややタイムラグはあるもののコツンと油圧がかかったのがわかります。

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そのままキャメルの周りをテスト走行します。。。

乗り心地が硬くて跳ねますね。。足回りのガタもあるのでステアリングにカタカタと振動が伝わってきます。

心配してたオートマは前進は4速までシフトアップして、バックもできました。

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動かなくなってしまった直接の原因はやはりオイルが少なすぎでの空回りでした。

オイルを入れて復活はしてますが、オイルが少ない状態で滑らせているので内部の摩擦材、クラッチ板などのダメージはありますので、この機会に安心オートマはお勧めです。

次は下回りの点検です・・

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車検整備もあるので最低地上高チェックが必要です 

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3㎝以上上げないとだめですね・・・

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フロントの車高が低いせいでアンダーガードに擦り傷が多いです

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右前タイヤを上下左右に振ると大きなガタがあります・・・

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上下のガタはボールジョイントが原因。。

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左右のガタはタイロッドが原因でした。

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車高が低いのはペチャンコになったラバコンと車高調整できない純正のストラットコーンのままだったからですね・・・

ニューラバコンと車高調整できるロードアジャスター交換は必須メニューです。。

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右ロアームの根本にお宝発見・・

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摘出成功・・。。 長年住みついてたようです(笑)

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左足回りは・・やはりこちらもボールジョイントにガタが出てます。

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ドライブシャフトブーツのバンドが外れてるようです。。

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走行中左前から大きなコトコト音があったのは、左のタイロッドとナイロンベアリングのガタでした。

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左のドライブシャフトとロアームのサポートシャフトが擦れた形跡・・

エンジンマウントが小さく硬くなったのとリバウンドバッファーの潰れが原因ですね。。

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アンダーガードは変形してオートマと接触してました・・

地面と擦らないように車高を上げてアンダーガードは外した方が放熱の為にもお勧めです。

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オートマのフロントパネルに伝ってるオイルは・・フィルターケースからの漏れでした。

60年間のオイル漏れの歴史に幕を閉じたキャメルオリジナル漏れないフィルターケース でここからの漏れは根絶できます♪

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オートマの後ろから見たところ。。

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左ドライブシャフトの根本のオイルは、キックダウンレバーからです。

ここは安心オートマにするときはアルミ製の対策品に交換します。

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車高が低くなりすぎた弊害はココにも・・・・

ダウンパイプの蛇腹部分のメッシュが千切れてしまってました。。。

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新車からそのままのマフラーでしょうか・・・

錆は出てますがまだギリギリ漏れはなさそう。。。

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塩カルの錆を心配してましたがバンパー下の錆も少なくボディは良い状態です。

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リヤもペチャンコラバコンと純正のままで車高調整できないストラットコーンでした。。

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簡単にタイヤが持ち上がってしまいます。。

走行してて突き上げが強いのはショックアブソーバーが抜けてしまってるからですね。

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新しいアレックモールトンのラバコンとショックアブソーバー交換で乗り味は新車に戻ります。

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右リヤのゲイターブーツ・・交換しましょう。。

つづく


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