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MED様 エンジン不調でレッカー入庫が初キャメルです♪

曽根です。

MED様からエンジン不調でキャメルへの入庫のご依頼をいただきました。

レッカーで初キャメル・・ありがとうございます。

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保険レッカーは同乗禁止なのでまずはMINIだけのご来店です。。

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オートマで暖機運転が必要なのでとりあえずはスロープで降ろして後ほどゆっくり暖機します。

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94年式のオートマクーパー。。新車からお乗りのワンオーナーMINI

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走行距離は34751㎞   1年平均だと1287㎞なんですねー

走らなくても時間経過で劣化する部分もあるので走行少なくても油断禁物。。。

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少なくとも2年に一度は車検整備を受けてるのでメンテされてる感じはありますね。

しかし・・・

水の点検でラジエターキャップを開けてみたら、

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大変なことになってました。 水は見えません・・

定期的なクーラントの入れ替えをやってなさそう。

まずは水路洗浄は必須メニューです。

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オイルはロアレベルなので500㏄減ってます。。

消費してるのか・・ 漏れてるのか・・・

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ブレーキフルードは酸化で変色してますね・・

おそらく前回の車検でリヤブレーキのオーバーホールはしてないのでしょうが量はあるので漏れはなさそうです。

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何はなくともまずは水を補充します。。 

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ほぼ1リットルの水が入りました。

漏れてるのか・・オーバーヒートして蒸発したのか・・

水路洗浄の時にスリーチェックして探ってみます

(スリーチェック: ①サーモスタットの密閉と開弁 ②水温センサーの温度精度 ③電動ファンの作動)

ミニモニでECUチェックします

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いきなりフォルト2連発。。 吸気温センサーと

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とMAPセンサー (マニホールド エア プレッシャー)

インマニの負圧センサーにフォルトが入ってました。

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水温77℃ エンジン掛けてから15分は経過してるわりには低い水温です。

水温センサーの温度精度が悪いのか・・

サーモスタットの密閉が悪いのか・・ 後ほど精査します。

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マルチ画面  

左上から アイドリング回転  アイドル認識  燃調補正できずオープンループ(NG)

左下は スロットルポジション電圧  スロットル調整のステッパーモーターのステップ値

さっきフォルトだったMAPセンサーが99kpa

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本来負圧であるところが殆ど大気圧と同じ・・

バキュームホースが抜けてしまってる可能性大。。

数値が高いとエンジンに負荷がかかってるから燃料を増量せよ!! 

って指令がECUから出されるんでジャンジャンガソリンを吹いてしまって排気から黒煙が出てくるんです。

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ガソリンがジャンジャン出るんで燃やしきれない状態になり

O2センサーが『濃すぎるぅ~』とECUに伝えてます。。

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ECUは薄く補正したいんですが、あまりにも濃すぎて補正できる領域を超えてしまったので

もう補正なんかしないよー・・・ってオープンループになっしまったところです。

今回エンジン不調で排気から黒煙がでたのはこれが原因だと思われます。

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13.5v 発電はしてますが電気負荷が少ない割には低めの電圧。。今後の状況観察が必要です。

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スロットルボディの後ろ側から出てるバキュームホースは

①ショートホース → ②フュエルトラップ → ③ECU と繋がりますがそれらのどこかからエアーを吸ってるのだと思います

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ECUの下のパイプも点検が必要です

作業は明日以降に行います・・

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エアクリーナーの後ろにあるラインヒューズ群

キャブクーパーからインジェクションに進化した時に増えたヒューズたちです。。

中にはガラス管ヒューズが入っていてそろそろ経年劣化で接触不良を起こす可能性が高くなってます。

この中に、重要な ECUと燃料ポンプの電源ヒューズが含まれてますから早めの交換をお勧めします

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エンジンは不調ながらも走ることは可能なのでオートマチェックのために軽く走行。。。

乗り味はだいぶ硬くてピョンピョン跳ねます・・・

おそらくペッチャンコのラバコンと抜けてしまったショックの仕業でしょう

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オートマはタイムラグも長くなく、4速まで問題なく変速してます。

リバースの滑りもありません。。オートマは今のところ大丈夫です。

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リフトアップして下回りも点検します。

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右前足回り

ハブ、ボールジョイントなどのガタはありませんね。

ブーツの切れはありませんが・・・

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アウターブーツのヒビは深いので次回の車検で交換したいですね

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やっぱりラバコンはペッチャンコでした・・

新車のころはもっと乗り心地よかったのを覚えてらっしゃいますよねぇ~

ラバコンは本来は乗り心地いいんです♪

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左足回り

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やっぱりこちらもアウターブーツのヒビが深いですね。

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ほかは、ガタも破れもなく良好でした。

オイル漏れチェック・・

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ミッションケース右のコンバーター側のオイル漏れは少ないですが

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左側はかなりの量のオイルが漏れてました。。

フロントサブフレームとオートマミッションの隙間から上を覗くと・・

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フィルターケースからかなりの量のオイルが漏れてました。。

ここは・・オートマMINIのオイル漏れ原因ナンバーワンなのです。

走行中も7㎏以上の油圧が掛かり続けていて、リバースでは10㎏以上かかります。

このオイル漏れを何とかしたくて・・・今年『漏れないフィルターケース』を発売いたしました

是非・・磁力型フィルターPECS+漏れないケースをお勧めします

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ミッション後ろ側の漏れは少ないですね。。

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新車からそのままの餃子型マフラーですね・・

漏れはなさそうです・・。もう少し頑張ってもらいましょうか

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ラバコンは荷重の軽いリヤでもこんなにペッチャンコになってます。。

乗り心地が硬いわけですね~

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燃料フィルター・・ もしかして2007年11月29日に交換した?

さっき年平均の走行距離のこと書きましたが、2007年からは年間走行距離は約500㎞です・・

次回の車検ではこのフィルターも交換しましょう

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ピョンピョン跳ねるのはショックアブソーバーが抜けてるからです・・

現在ラバコン祭り開催中です・・・ 

12月21日、かじかわの追記です。

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今日は水路洗浄をします。

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今のところ、ヒーターユニットを外から見て分かる程の冷却水漏れはありません。

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バルブを開けて、ヒーターコアにも冷却水が循環するようにします。
ケーブルの動きは滑らか、バルブの固着も無さそうです。

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洗浄剤を入れてエンジン始動。

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洗浄開始時の温度。

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センサー読みで水温61度まで上昇しましたが、温度計の数値も合わせて上がって来ます。
サーモスタットはしっかり閉じていないようです。

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センサー読みで80度、やはり温度計との差はあまりありません。
水温の上がりが悪いのはサーモスタット不良でした。
後程、交換します。

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88度で全開になりました、ラジエターに冷却水が流れ込んで来ます。

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高温域での水温センサーの精度も問題ありません。

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電動ファンも回り始めました。

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停止は92度でした。

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冷却水を吸い出します。
長年の汚れが溜まっていたようです。
MINIは鉄製エンジンなので、冷却水管理を怠るとエンジン内部の錆の原因となります。
これからは定期的に洗浄をしていきましょう。

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続けてサーモスタット交換。

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やはり、閉じきっていませんでした。

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サーモスタットの他にハウジングボルトはステンレス製に交換します。
ガスケットは高品質なブロスガレージさんの物を使用。

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LLCの他に、消泡・防錆効果のあるクーラントブースターを入れました。

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移動させようとするとスターターモーターが回りません・・・。
国産車用のいわゆるB端子バッテリーに銅線を巻いて端子をはめてありました・・・。
適切なD端子バッテリーに交換することをおすすめします。

12/24アズマ追記です

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大気圧のまま動かないMAP値を直していきます。

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ということで、二次エアを吸っていると思われるバキュームパイプ周りを外していきます。

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ECUにささっていたバキュームパイプが割れていました。
ここからガンガン二次エアを吸っていたようです。

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他のパイプにも割れがありましたので今回バキュームパイプをすべて交換します。

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フューエルトラップはお掃除して再利用します。

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バキュームパイプとフューエルトラップを装着していきます。

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エンジン始動して確認。

今まで大気圧だったMAP値は負圧となり基準値になりました。

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MAP値が動作するようになって燃調二次補正も行われるようになりました。

これで黒煙はおさまるはずです

続く。

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