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ラジエーターのあれこれ

インジェクションエンジンにおいてラジエーターを外す際には

ラジエーターの交換がメインじゃない時に外すのが安上がりです。

ウォーターポンプからの漏れ、今回のようにマウントの交換、ホースの亀裂など、ラジエーター外さないと先に勧めない作業のついでなら、単独交換作業よりずっと安く済みます。

今回のように、外したラジエーターがこんなだと、

IMG_1020.jpg

絶対に圧力検査しますね、ついでに折れて塞がったフィンも修正したいし。

これ見て何に気付くかと言うと

このラジエーターは既に一度国内でコアの交換を行っています。

ちなみに新車時は

IMG_1036.jpg

このようにフィンはストレートで、現在のようにS字を繰り返すような薄く変形しやすいコアではありません。

上のラジエーターは圧力試験の結果、コアからの漏れ1ヶ所、アッパーのホース受け部分に割れがあったので要交換です。

そこで、昔なら、コア交換だったんです。

で、今だと、コアの交換で25000円掛かります。もちろん販売価格はそこから2割は乗せさせていただかないと。
DHRで販売しているアルミ強化ラジエーターが27800円ですから、ラジエーター屋さんには申し訳ないけど真鍮でのコア交換はもう成り立たないようです。

ノーマルなコアの厚みのラジエーターは強化の50㎜に比べて、少し取り付けにも余裕がありますが、上のようにコアを傷だらけにしてしまうようでは厚いも薄いもありませんね。

イギリスの安いものは、見るからにコアのフィンがスカスカで、日本の暑い夏はもちろん、電動ファン回りっぱなしの渋滞には対応出来ないようです。さすがに安いだけで選ぶとオーバーヒートさせてしまうかもしれません。

日本のインジェクションミニはサーモスタットが88℃設定です。それらは薄いガスで低燃費を実現するための設定なのですが、最終年式のミニでさえ、20年はおろか25年に届きそうな年式です。ラジエーターは消耗品であること、そして国産乗用車のように薄いラジエーターで一年を通して電動ファンで積極的に制御するにはエンジン本体が鋳鉄のOHVでは無理があります。
つまり薄いコアにすると冷却液が少なくなるので、真鍮だアルミだの問題ではなく、熱交換媒体としてのラジエーター液が足りなくなってしまうと考えます。ですから、今後も亜熱帯に近い気候に変わりつつある日本で50mm厚のアロイ強化ラジエーターは必要不可欠であると思います。


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