曽根です
OE様からオートマトラブルの連絡が入りました。。。
『バックしなくなってしまった・・・そして
更に前進も1速しか入らないようです‥‥』とのこと。
加入している任意保険のロードサービスを利用して入庫していただけるようお伝えし・・
数時間後にレッカーで入庫です。
私が丁寧に運んでまいりました。。。♪
1速しか入らないとお聞きしてるので試運転は無理かな・・・・
そのままピットまで直行です。
97年式 ユーコングレーのヘリテイジ。。綺麗ですね。
内装もしっかりしています
スピードメーターのオドは67310㎞
シートもしっかりしてます。
エンジンルームもきれいですね。
オイルはあっぱレベルまで入ってました。
色と質感からみて鉱物油でしょうか・・・
ラジエターはノーマルのままですが、サーモスタットやホースは交換されているようです
ファンブレードも交換されてますね。。。
ブレーキフルードは前回の車検で交換されているようですね。
とすると、おそらくリヤブレーキのホイルシリンダーカップも交換されてるのでしょう・・
リフトアップしてオイルドレンと下廻りの点検します。
オートマの状態点検では一番気になるドレンボルトの鉄粉。。。
もうひとつドレンボルトを用意して、サクッと入れ変えます。
おぉ~。。予想に反してドレンボルトにはほとんど鉄粉が付いてませんでした。
イイことですよ。。もちろん。
これならオートマ内部のギヤドラムは再使用できそうです。。
ミッションケースの番号と
デフケースの番号は同一です。
過去にオートマの修理はされてない可能性が高いです。
オイル漏れの処置で液体パッキンを大量に使ってます・・
オートマ前面とサブフレームの隙間から覗いてフィルターケースからの漏れを発見。
絶対漏れないオートマフィルター・・・を是非お使いください。。
タイミングカバー側はオイル漏れが多いですね・・
背面からの漏れは少ない方ですね。
左のインナージョイントの陰に隠れて普段は見えませんが、
キックダウンレバーは白いプラスチック製なのでおそらく純正のまま。。
これは オイル漏れ対策品のアルミ製に交換いたします。
右のインナーブーツは針金で縛ってます。
右前足回り・・
破れもなく、ガタも少なく良好です。
左前足回り・・ブーツの破れや切れは無く良くメンテされていますが・・
左のハブベアリングに少しガタがあります。
リヤからの景色です。。
リヤのラバコンは車重が軽いので潰れにくいですが・・・
ペッチャンコですねぇ。 メーターの距離よりも走ってる可能性もあります・・。
リフトを下げてミニモニでECUチェックします
フォルトは入ってませんでした。
マルチ画面
上の段、アイドリング918rpmはやや高いですが、アイドル認識はしています。燃調補正もOK
下の段は、スロポジ電圧はやや低いですが許容範囲内 右下、ステップ値がゼロです。もうこれ以上回転を下げることができません・・という位置です。
僅かな2次エアーを吸ってる可能性があります。 組付けの際、バキュームホースは全部交換した方が良いでしょう。
インマニのバキューム値 30Kpaは基準値内。
水温93℃ 水温センサーの温度精度は古くなると低めを指すようになります。
安心オートマでエンジン降ろした時に新品に交換しておくのが工賃かからずお得です。。。
吸気温57℃
電圧14.0V OKですね
O2センサーは稼働しています。
O2センサーからの信号をもとに燃料補正してます。 OK
オートマ内部のバルブボディに掛かってる油圧を測定します
フィルターヘッドに油圧計を取付けて運転席から見えるようにセットしました
しっかり暖気運転したのでフィルターケースで72℃まで上がってます
ニュートラルでの油圧は6.5㎏ これは正常値
1速にシフトしました。
2.5㎏しかありません。。
ここで少しアクセルを煽って回転をちょっと上げたらカツンと油圧がかかった感触。。
そして、6.5J㎏まで一気にあがりました。。
それと同時にギヤが入り駆動がかかり始めたのを感じます。
1速のままシフトアップしない・・・とのことでしたが、
2速に入れてみると・・
油圧は6.5㎏かかってます。。 前輪へ駆動がかかっているのも感じます。
もしかすると今の状態なら前進は走れるかも。。
3速に入れると・・
やはり6.5㎏かかってます。
後ほど、前進での走行テストしてみようと思います
リバースは・・・
正常なら11~12㎏位出るところですが8.5㎏しか出てません。
この油圧がリバースのサーボピストンにしっかり掛かってればブレーキバンドは締まって普通のバック走行ならできるくらいですが・・サーボピストンのシールが切れてたりして油圧が逃げてる可能性はありますね。
オートマに掛かる油圧をチェックしてるところです。。
オートマ内部で油圧が漏れているのでしょう、1速に入れても反応せず、回転を上げてオイルポンプからの油圧を上げるとカツンと入ります。。。
先ほどのテストで2,3速にも油圧がかかってて走行できそうだったので試運転に行ってみます
今回は1速から4速までシフトアップして走行できましたが、
1速からシフトアップしない時は油圧が足りない状況だったかもしれませんね。
分解点検で、オイルポンプのクリアランスやリリーフバルブもチェックしてみます。
つづく
キャメルはブログランキング参加しています
Follow @CAMEL_MINI
キャメルオート オンラインショップ
PECSや売れ筋パーツ販売してます
ローバーミニ専門店 キャメルオート
http://camel-auto.co.jp/ TEL.0120-810-002