河川敷に作られたサイクリングロードは快適に走ることができる。サイクリンでも会話を愉しみながら走れるのはイイじゃないか。嵐山公園から渡月橋を渡る。京都定番の観光コース。思いのほか観光客が少なく撮影も順調。さすがに著名な竹藪での撮影は叶わなかったが……。不謹慎だがコロナウィルス様々である。嵯峨鳥居に向かう上り坂、編集子はバテた。自転車に乗り慣れないと足が回転しないのである。パワーソースが人間なので、如何ともしがたいのだ。
麓まで降りてきて昼食。昭和な雰囲気が漂う喫茶店でA5ランクの牛カツサンド(実にパンチのある美味なるモノ…)を食べながら、話題が“チャリ・キャンプ”にいってしまった。評判のユルキャン・スタイルである。次に会うときはミニで行って、モールトン・バイシクルに乗り換えて山に向かい、ユルユルなキャンプをすることになりそうだが、まぁ、それも良しか……。
桂川のサイクリングロードは京都八幡木津自転車線といって総延長が45km。上流に向かって嵐山に。京都市内は渋滞が激化して、自転車を使った観光を奨励しているらしい。
パークウェイ方面に向かい、坂道を上っていくと嵯峨鳥居本居のとなりに鮎を供してくれる茶屋『平野屋』がある。抹茶と甘味でひと息入れる。料理をいただく宴もできる歴とした茶屋。古びた家屋がなんとも素敵な佇まいである。塩漬けの桜を浮かべた湯が京都の風情を感じさせる。
コヒー豆を自家焙煎する喫茶店、牛カツサンドが逸品。その他にもサンドウィッチメニューは豊富で実に美味、サイクリングの昼食には少々贅沢かな……。コーヒーは激旨! 編集子の嗜好にドンピシャだ。
さ、暗くなる前に京都を出発しないと帰路が厳しくなる。名残惜しいけれども東京に向けて移動開始だ。
「想像していたより快適だったロングドライブ! クルマは小さいけれど、ストレスなく走れる充分なパワーと、二名乗車であれば、程よい車内空間。そして、なにより私のミニがトラブルなく無事に往復できたことと、燃費が実に20㎞/ℓという好成績で走ってくれたことに感動、感激、そして感謝だったな」
ミニで長距離を走ることなどできないと思っているオーナーも多かろう。しかし、そんなことはない。一足飛びに距離を伸ばす必要はないので、できるところから。叩けよ、さらば開かれん、である。