いわゆるロブ・ウォーカーのミニスプリント
現在発売中のVol.51で、ミニマルヤマ・丸山和夫さんのミニスプリントを記事にしてからというもの、すっかりミニスプリント熱が上がってしまい、群馬県のミニ屋AIフラジルへ「スチュワート&アーデン」のミニスプリント、先日「WALKER-GTR」を見に行ってきました!
ちょうどタイミングよく、ミニ屋AIフラジルでもWALKER-GTRを広告用に写真撮影しており、まさにジャストタイミング。「ミニスプリントのブーム、またまた来ているのか!?」と勝手に妄想しております。
で、Vol.51の丸山和夫さんのインタビュー記事の中で、ミニスプリントには古い歴史(’60年代~)と新しい歴史(’90年代~)があるとお話ししていただきましたが、古い歴史を作ってきたのが、G.T.EQUIPMENT~ロブ・ウォーカー~スチュワート&アーデン(S&A)というファブリケーター&販売会社の流れです。
みなさんご存知かと思いますが、ミ二スプリントってそもそもオースチンやモーリスが当時ラインナップしていたモデルではなく、BMCの新車ディーラーを経営していたり、F1チームのオーナーでもあったロブ・ウォーカーが販売していた「カスタマイズドカー」なんです。
もちろんロブ・ウォーカーはクーパーのF1シャシーを使ってF1を走っていたレーシングチームでもあるから、ミニスプリントには、そのあたりのミニのチューナーが作ったものとは違う、強烈な「ハク」が当時から付いていたのは間違いありません!
古い歴史を作ってきたミニスプリント(ヴィンテージもの)は、ほとんどが’60年代に作られたもので、G.T.EQUIPEMENT~ロブ・ウォーカー~スチュワート&アーデンの流れで生み出されたものが、30台とか50台とかあったそうです。
ミニ屋AIフラジルの車両は、’66年のモーリス・ミニクーパー1275Sの新車をベースにスチュアート&アーデンで作られたミニスプリントWALKER-GTRです。ロブ・ウォーカーのミニスプリントでは、WALKER-GTSが知られていますが、WAKER-GTRでは、車高がより低く作られていたそうです。
またこのWALKER-GTRでは、ルーフの雨どいやピラーのパネルの合わせ部がスムージングされていますが、こうした部分やヘッドライトが角目か丸目かというのは、当時のオーダー主が好みで選べたものです。
このミニスプリントの詳しい仕様やコンディションなどは、ミニ屋AIフラジルのホームページにありますが、探すのはちょっと大変なので、リンクを貼っておきますね。http://www3.wind.ne.jp/miniya/s/2/1.htm
この次は、新しい歴史を作ってきたミニスプリントを取り上げたいと思っています。新しい歴史といっても、もう30年くらい前の話になるんですけどね!
編集N
自動車雑誌編集者歴30年の、カメラマン・ライター・英語翻訳・動画撮影・動画編集、そして雑誌企画制作もこなすハイパーマルチメディアクリエーター。プライベートではミニメイフェアと30プリウス、フェラーリなどを所有。
編集Nのコラム一覧はこちら