オバフェンのシャコタンMINIは数多くあれど、モーリスマイナーのカッコでこれほどのシャコタンMINIは見たことないハズ。
ノーマルフェンダーの、どシャコタンを突き詰めた、Sさん発「オレ流MINI」のインパクトは強烈すぎ!
‘97 ROVER MINI →
MORRIS MINI MINOR 850 Mk-I ルック
モーリスマイナーのボディスタイルでここまで低い車高の個体って、みなさん記憶にないと思う。しかもタイヤ&ホイールがフェンダーの内側にずいぶん入っているし。さらにオーナーのSさん曰く「ベースは’97年のローバーミニなんです」とのこと。ってことは、純正オーバーフェンダー車なのに、こんなにフェンダー内側にタイヤ&ホイールを入れるって、どうやって?
「ポルシェ356とかビートルとかアメ車とか、フェンダーの内側にタイヤが入っていますよね。そんな雰囲気にしたかったんです。とするとホイールをクーパーSの3・5Jサイズにしただけじゃ無理。そこでスタンダードクーパーの7インチブレーキキャリパーを前後に組むことからスタートしました。
フロントでは、7インチブレーキを使えばホイールは内側に入るのですが、そうすると車高を落としたときにいろんなところのクリアランスがなくなって干渉してしまうので、ショックをビルシュタインのショートにしたり、ショックの取付ブラケットの位置を工夫したりと、ロケットワークスさんに“ここしかない”っていう絶妙な取付位置を出してもらいました。ロワーアームにはミニスペアーズのキャンバー1・5度のものを使っていますが、キャンバーが思ったより付いてしまいました。でもこの方がかっこいいかな、と思ってます。
リアでは、ビルシュタインのショックをショートケースにワンオフ加工して、バンプストップを工夫しました。でもストロークは普通のシャコタンミニと同じくらいの40mmは確保していますから、走りはいいですよ。またブレーキドラムの厚みを削って薄くして、ブレーキホースをシャシーの下側に移すキットを使っていますので、車高もフェンダーへの入り具合もバッチリ決まりました」とSさんは詳しく説明してくれた。
またSさんのこだわりとして、タイヤをバイアスでしかも外径を普通のミニ10インチより大きくなるサイズ(5・00ー10)を3・5JのクーパーS用に履かせているので、フェンダーのかぶり具合も、タイヤがちょっと太めでボヨンとした感じになったから、昔のレースカーの雰囲気が出せた。こうして落とした車高はトータル70mm! 落とすだけならもっと落とせるけれど、普通に高速を巡行したりするにはこれがベストなシャコタンだ!
と、車高にばっかりクローズアップしてみたけど、Sさんの内外装へのオレ流具合も相当なもの。これらについては、写真を見ていただくことにしよう。
見えない部分がすごいことになっている!
エクステリアはフルミニマイナーMk-Iにはせずに、オレ流のドレスアップを敢行。マフラーはRC40のセンター出し。ルーカスのヘッドライトにはガラスのバルブタイプのカバーを装着した。インテリアではバケットシートをシートレースレスにして直付けすることで、アイポイントを低めている。
フェンダー内側へのタイヤの入り具合がすごい!キャンバーがかなり付いているけれど、これはこれでカッコいい。走りもいいし。
タイヤ&ホイールをフェンダーの内側に入れ、なおかつ車高をありえないくらいに落とすプロジェクト。フロント側はスタンダードクーパーの7インチブレーキキャリパーをセット。ビルシュタインのショートケース、ロワーアームなどを使用。リア側ではドラムブレーキを薄く削って対応。さらにビルシュタインのショートケース、ブレーキラインの移設、バンプラバー加工など。ホイールのスタッドボルトが飛び出しているのも見所。
ロケットワークス
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