曽根です
YB様 99年BSCCの車検ご依頼でご来店いただきました。。
新車からお乗りだそうで都内のディーラーが無くなってからは何軒かのショップでメンテされてきたそうですが今回はキャメルオートをお選びいただきました。
初キャメルありがとうございます
綺麗です。。
タイやとフェンダーの隙間がだいぶ広いですね。。
下を擦らないように前回の車検でだいぶ車高上げたようす。
ウッドパネルの割れもなく内装の擦れもほとんどないですねー
それもそのはず、22年で実走行31507㎞!
試運転させていただく前にエンジンルームを軽くチェック。。
オイル量はOKでしたが、ガソリン臭はやや強め。。
たまに乗ってもチョイ乗りだけだそうで油温が上がらずガソリンが抜けないんですね。。。
燃料希釈での粘度低下が一番よくないです。。
オイル交換から300㎞くらいしか走ってないとのことですが今回オイルだけでも交換しましょう
ブレーキフルードは少し減ってます。。
ほとんど乗ってないのでパッドの減りは考えられず何処かから漏れてると思われます・・・
キャメルの車検ではリヤブレーキのホイルシリンダーは必ずオーバーホールしますのでフルードは全量入れ替えます。
冷却水は・・かなり匂います。。
ラジエターキャップにもだいぶ汚れが付いてます。
水路洗浄は必須ですが、あまり汚れてるとキレイになってから漏れを発生する可能性もあるので要注意です。
YB様に助手席に乗ってもらってキャメルの廻りを試運転させていただきます。
乗らない期間が長く久しぶりに乗る時の暖気運転が足りないと走行が少なくてもオートマに不具合のある場合が多いのですが、YBさんのオートマは、変速、滑りも無く良好でした。
足回りにガタは感じませんでしたが、とにかく固く突き上げがあります。。
ラバコンは潰れてるんでしょうけどそれにしても固い・・・・。
あと他のMINIに比べてハンドルがやや重い感じです
戻ってきてミニモニでECUチェック
フォルト2連発。。
フォルトは、バキュームのMAPセンサーと
クランク角センサーです。
正常に働いているようでしたら後ほどリセットしておきます
マルチ画面。。
アイドリング1180回転は高く、右下のステップ値がゼロは異常です。。。
この数値からまず考えられるのは、『2次エアー吸入してしまってる・・』です。
しかしバキューム値は正常でした。。。。。
後ほど2次エアの吸引場所を探します。
水温78℃・・ 走行直後にしては水温低いな。。。
吸気温 おそらくOK。。
電圧OK
O2センサー稼働中。。
燃調補正もOK。。
水温低いのでラジエターキャップ開けてみました。。。
あぁ~ サーモスタットが開いちゃってるようです。。
勢いよくラジエターに流れ込んできてます。。
インジェクション車は88℃までサーモは閉じてないといけないです。。。
水温センサーの温度精度は合ってそうですからやっぱりサーモスタットは要交換。。
YB様も納得。。。
パーツクリーナーを吹いて2次エアー吸引場所を探します。。。
エアクリの裏側で反応しました。。。。
やっぱり、、赤のバキュームホースのゴム部分が破損してました。。。
アイドル高止まりと、ステップ値ゼロの件は解決です。
リフトアップして下廻り点検。。
一緒に点検してってください。。
走行少ないMINIにありがち。。。
タイやのトレッドは十分なのにサイドにひび割れです。
車検は大丈夫ですが交換お奨めです。。。
ハブベアリングやボールジョイントなどにはガタは無くしっかりしてました。。
右のドライブシャフトブーツに少しヒビと、リバウンドバッファーに割れがあったくらい。。
リバウンドバッファーは交換しましょう。
ミッションケースの後ろからチェック。。。
左のインナージョイント周辺のオイル漏れは、デフサイドシールとキックダウンからです。
右もデフサイドシールからの漏れがありますね。。。
リヤの足回り。。。
ラバコンは少し潰れてますがハイローのネジ山を見るとかなり伸ばして車高を上げてます。。。
ショックが伸びきってしまってる可能性あります。。
上げ突きでカツンカツンと当たってて乗り心地が固いんじゃないでしょうか。。
少し車高下げてみますね。
待ち時間でおと~と君に試乗してラバコン交換した時の乗り心地を体感してみてください。
あー、乗り心地全然違いますねぇ~
ラバコン交換はいつか必ずやる宿題にします。。。
では、お預かりさせていただきます。
今ピンクのリムジン修理中なのでおと~と君で駅までお送りします。
ではさっそく作業開始。。
まずはヒーターコアの漏れからチェック。。。
YBさんによると助手席のガラスが曇るそうですのでヒーターコアから漏れ始めていると思われます。。
ここからはアズマが作業行います
水路洗浄でサーモスタットが開くのが早いため、交換を行います
取り外しました、さっそく確認してみましょう。
サーモスタッドは、純正の88℃が入っていました。
よく見るとサーモスタッドがもうすでに開いてしまっています。
もちろん、開きっぱなしのサーモスタッドでは意味がないので交換します。
サーモスタッド交換のついでに、サーモスタッドハウジングを止めているボルトを純正の鉄製ボルトから、錆びないステンレスボルトにこうかんです。
電動ファンの動作温度が低いので、サーモファンスイッチを交換します
新旧交換の儀、上の新しいものに交換です。
新しいファンスイッチを装着しました
LLCとクーラントブースターを補充して、交換したサーモスタッドとサーモファンスイッチの動作の確認を行います
とその前に、ラジエターキャップテスタで加圧して漏れチェック、、、
漏れは有りませんでした。
エンジン始動して、水温をどんどん上げていきます
サーモスタッドの密閉度チェック、エンジン側センサーとラジエターの温度に差があり、しっかりサーモスタッドが閉じていることが確認できました。
88℃で勢いよく冷却水が流れ込んできています。サーモスタッドの開弁もバッチリです。
更に水温を上げて電動ファンの確認もします。
電動ファンの動作開始温度は91℃
動作停止は86℃でした。
こちらもしっかり動作するようになりました。
引き続き車検整備を行います。
1/19アズマ追記です
ホース同士をつなげているジョイント部分が純正のプラスチック製です、劣化で折れてしまう前に交換します
新しいヒータジョイントパイプは、ステンレス製のパイプで錆びることも折れることもありません
取り替えました。
アイドル高止まりの原因の二次エア吸いまくりを退治するため、バキュームホースを全部交換します。
赤のホースはインマニ側で千切れ、黄色のホースはなくなっています、、、
インマニからECUにつながる側のバキュームホースを取り外しました。
フューエルトラップは掃除して再利用します
フューエルトラップはしっかり仕事をしていたようです、これからも頑張ってもらいましょう。
ホースを交換して取り付けます。
バキュームホース交換後に再度ECUチェック。
ステップ値はしっかり仕事をするようになりました。
アイドル回転数も規定値の850回転前後で動作しています。
ヘッドカバーからオイルが滲み出していましたので、ガスケットを交換します
ガスケットはヘッドに接着剤で取り付けて、重しを載せてしっかりくっつくまで待ちます。
破れてしまったリバウンドバッファも交換です。
古いリバウンドバッファは押しつぶされて割れてしまってますね。
新しいものを取り外しました。
ブレーキフルードが減っていたブレーキマスター、、、
外して漏れていないか確認します。
水たまりにはなっていませんが、滲んでますね。
漏れがひどくなる前に交換しておきます。
1/21アズマ追記です
ヘッドカバーを外しているのでついでにタペット音が大きいので、タペット調整行います。
タペットクリアランスをシックネスゲージで計測したところ0.45mm以上有りました
既定値の0.30~0.35mmに調整しました
タペットカバーを取り付けてタペット音を確認したところ、音は小さくなりました。
まだまだ車検整備続きます
1/24アズマ追記です
ウオッシャーを動作させていますが、出てきません、、、
タンクを確認したところ、ウオッシャー液が空っぽになっていました。
車検では、ワイパーの動作の他にウオッシャーの動作もみられるので、補充しておきます。
補充しましたが、動作させても出てきません、詰まっているようです。
ワンウェイバルブをエアブローしたところ、こちらが詰まっていたようですので新しものに交換です
バッチリ、ウオッシャーが出てきました
オイルを交換するため、まずはオイルを抜きます。
出てきたオイルは茶褐色でした、結構ガソリン臭がします。
茶こしフィルターに異物は有りませんでした。
ドレンボルトの鉄粉は、、、
前回オイル交換したときからの約300kmにしては少々多い気がいたします、鉄粉がオイルと一緒にエンジン内を循環すると、その鉄粉がヤスリのような働きをしてエンジン内を削ってしまいますので、今後も鉄粉の量は要注意です。
オイル内の鉄粉を取る磁気フィルターのPECSを取り付けることをおすすめします。
足回りの緩みは有りませんでした。
足回りにグリスアップしておきます
フロントブレーキをエアブローしておきました。
長年の走行で溜まったブレーキダストを吹き飛ばします。
オイルが抜けたので、ドレンボルトを綺麗に掃除し、新しいガスケットに交換して、トルクレンチを使い規定のトルクで締めます。
ミニのオイルは、エンジンオイルとミッションオイルを兼ねています、そのため現代の国産車より硬いオイルを入れています。今回はプロステージS10w-40を入れました。
オイルカルテを作成いたしました、このオイルカルテで愛車の健康状態を見ることができます。
パンパンに車高上げてあったのでショックアブソーバーが上げ突きしてたので
車高を少し落としたらリヤタイヤが上下に動くようになりましたが、ショックは完全に抜けててヒョイヒョイと持ち上がってしまいます。。
新車時のショックアブソーバーのままでした。。。。
サスがストトークできるようになっただけでも乗り心地は改善しました。。。。
いずれラバコン一式交換して新車の乗り心地を取り戻しましょう。。。
車高は車検終わってから再調整したいと思います。
1月25日追記
車検の準備ができましたのでこれから車検に行ってきます。
1月28日追記
車検は合格・・
最後に車高の再調整。。。
1月29日追記
納車前の最終チェック。。。。
フロントガラスの内側が濡れてます。。。
ヒーターコアからの漏れだけではなさそう。。。
フロントガラスの廻りのゴム(ウェザーストリップ)は新車から交換してないですか?
製造時はシール剤を使用せずに組み込んでるのでゴムが縮んで漏れてくる可能性もあります。。。
つづく
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