レストアされたローバーミニではない。デビッド・ブラウンの独自コンセプトで製造された、2019年モデルと言える最新のミニだ。
DAVID BROWN AUTOMOTIVE
MINI REMASTERED
INSPIRED BY MONTE CARLO
今のところ、日本に1台だけのスペシャルすぎるミニ「デビッド・ブラウン・オートモーティブ・ミニ・リマスタード」。略してDBAミニ。何がスペシャルかって言えば、このDBAミニは「ほぼ新車のように作られている」ってこと。でも新車状態でどこかで発掘されたデッドストックのローバーミニではなく、かといって英国で完璧にフルレストアされたローバーミニでもない。じゃあどんな感じ!? と聞かれれば、デビッド・ブラウン・オートモーディブ社がローバーミニの2019年スペックを製造・販売しているってイメージだと思ってもらえればイイ。
実際、元々のローバーミニから引き継がれるのは、エンジン&ドライブトレーン、シャシーナンバーくらい。ボディはホワイトボディを使い、エンジンはオーバーホールピストンなどを用いたインジェクションの1330ccボアアップ・95HPスペック。そのほかのDBAミニの構成パーツには純正部品が使用されていたり、デビッド・ブラウンのロゴが入るオリジナルパーツが製作されたり、カスタムパーツが組み込まれるといった具合。
ボディワークで特徴的なのは、ミ二シリーズのアイデンティティーのひとつ、ボディパネルの合わせ目をすべてスムージングし、ボディをほぼシームレスにしているってこと。AピラーとCピラー、ルーフ周りの折り返しをカットして、ヘッドライト下の継ぎ目もスムージング。さらにオーバーフェンダーはFRPをパテ埋めして一体にしてから塗り分けられていた。またヘッドライトを始めとした灯火類には、すべてLEDが使われているっていうのも「2019年モデル」らしい。
インテリアもモダンアップグレードされている。イグニッションはプッシュスタートが採用されているし、アルミ削り出しのスイッチ類もイルミネーションが点き、タブレットタイプのナビゲーションもインストールされるなど、最新のクラシック感満載だ。
で、日本に存在するこのワインレッドのモデルは「インスパイアード・バイ・モンテカルロ」という25台限定のタイプ。ボンネットのレザーストラップやオーバーフェンダー、キャンディレッドのボディカラーから、モンテカルロ仕様の雰囲気がヒシヒシと伝わるが、車両の作り方で見れば、チューニングカーってより完全ストリートコンフォート仕上げ。エンジンは排気量アップでハイパワー&高トルクで乗りやすくて速くなっているし、ボディは軽量化するのではなく、ボディを補強し、快適装備を付けて、安定感ある走りが楽しめるようになっている。
このDBAミニ、ミニを何台も持っていて、日常的に気軽に乗れるミニを所有したい人にとってはこの上ない存在。実際、ヨーロッパでもそう思っている人が多いようで、現地でも1000万円以上するのに、2019年モデル50台はソールドアウト。バックオーダーも1年半以上溜まっているらしい。そんな人気もスペシャルすぎる!
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