う〜ん、頑張ってエンジン降ろしてしまうか、やりたいことあるし……
最新号のデイリーリポートでも報告した。以下にもう一度。
「愛知、岐阜コースの取材に向かった時の話。一斉整備のおかげで至極快調、ココロ安らかで、まったく気楽に走っていた。で、サービスエリアでなにげなく前に回って覗き込むと“オイルがポタポタ”と漏れているではないか。あぁ、やっちまったぁ… な気分である。まあ、これまでずっと、どことなくオイルが滲む現象は続いていた。オイルクーラーを外してから滲み症状も小康状態だったんだけれどなぁ……。メカニックに電話して症状を伝えると『おそらくラージシールだろうね、油量を頻繁にチェックして、早めに持ってきて……』だと」いや、まさに七転八倒、決まりだぁ。
最終的な診断をもう一度やってもらわないと明確なことは決まらないけれども、クルマの右側からのオイル漏れ、停車するとポタポタ。しばらくすると気にならない程度に漏れは止まってしまう。覗き込むと、セレクタワイヤの付いているあたり、上の方から油が付着している。ドレンボルト付近は問題はないようだ……。となれば、やっぱりラージシールだな、こりゃ。
トルクコンバータを外すことにはなるけれども、ラージシールだけならエンジンは降ろさないでもできる。クーラーガスを無駄にしないで修理が可能ってことだ。コンプレッサのプーリーベアリングもわざわざ車上でやったんだから、今回のオイル漏れも……、とは思ったのだが、やはりこの機会に懸案となっている “オイルクーラー問題” 解決のために第三期に歩を進めたいと、強く強く気持ちが傾いていることには嘘はつけない。
今年の夏、オイルクーラーがないことで油温の上昇が激しくなったことは間違いないと思う。一時期、冷却に関しては “それほど大きな効果がないわりには、オイル漏れトラブルのリスクばかりが増えてしまった” とオイルのクーリングには否定的になっていたのだが、加圧したオイルラインにクーラーコアを装着するからそんなことになるのであって、もう少し試してみたいことが浮上してきているのである。すでに宗旨替えした。
その案のひとつは、ギアボックスから電動オイルポンプで油を抜き取る方法。クーラーコアを経由させてギアボックスに戻せば良い。これなら、ラジエータのロワタンクにオイルクーラーを仕込んで水冷化することも可能だ。以前、ダウントンの岡本氏と試作したことがある。再始動もあり得るか……
もう一方は、オイルポンプがギアボックスの油を吸い上げるラインをバイパスしてオイルクーラーを装着する案。オイルにエアが噛むと問題になりそうだから、経路内の空気抜きがシビアになるかも知れないけれども加圧前のオイルがエンジン回転に応じてクーラーを流れるから、そこそこの効果は望めるはず。絶対的な油量が増えるのは以前からメリットであろうと考えているので、それだけでもプラスの効果はある。なので、どちらかの方法でオイルクーラーの装着にトライしたいものである。
配管やクーラーコアを用意しないとならないか……。いずれにしても、ギアボックスに多少の加工が必要になるので、事前に別のギアボックスにオイル経路を新設しておくのが得策かなぁ。いやいや、ラージシールのリペアは別項目、先行して済ませるべきだ……。などと考えている今日この頃なのである。その時間は実に楽しいひとときなのではあるのだが、まぁ、一番の問題は現実的に、お財布だな……
田代(G)基晴
10月号より本誌編集長:ミニより1歳年下の1960年生まれ。ミニ・フリーク誌のスタートからどっぷりミニ漬けの人生。現在はフリーランスの写真家、編集者として活動。趣味の伝道師を目指し、日々精進している…