ここからの内容は、ミニの便利帳応用編。埼玉のディープ・谷口さんに、主にインジェクションの
ミニにまつわるディープなトラブルや知っていると知らないでは大違いの車両保険のことなどについてうかがってみた。
取材していても「なーるほど!」と思うことばかりだったので、みなさんの知識に入れておいてくださいね!
最初に谷口さんと保険屋さんが教えてくれる「車両保険のお話」から行きましょう。
車両保険にはマストで加入しよう [その1]
ミニはフロントをぶつけると大事に至る!
「おれは運転下手じゃないからいいよと言わずに、車両保険には入っておいてください」と谷口さん。というのはミニの場合、フロントからそこそこの勢いでブツかってしまうと「そんなにかかるの!?」ってほど修理代が必要になるから。
「フロントからバーンとぶつけてしまうと、エンジンが載っているサブフレームがモノコックを押してしまってフロアが波打ったりするんです。そうなると、フェンダーなどは溶接で継いでますし、フロアを直すとなるとクーラーのユニットやらヒーターユニットやらたくさん外す必要があってすごく手間がかかるんです。修理費用も、50万円なんてすぐにオーバーしてしまいます。それで、そんなかかるの? 修理費用出せないから直せません、ってことになったら悲しいじゃないですか。ですから万が一のためにも、車両保険に入っておきましょう」
また事故過失割合で足らない修理費を車両保険を使って出せるし、自爆ならなおさら、車両保険に入っていてよかった、となる。
「ミニって貴重なクルマになっていますから、妥協して中途半端に直すのはどうなのかな、って思います。だったら車両保険に入って、もしミニを壊してしまったときには、妥協して直さずにきっちり直しませんか、と思うんです」と谷口さん。
保険料は倍くらいになってしまうけど、ミニにずっと乗り続けたいなら車両保険の加入はマストってこと!
車両保険にはマストで加入しよう [その2]
事故じゃなくてミニが壊れても、使える車両保険がある!?
車両保険って、自損事故をしちゃったときに有効な保険っていうのが一般的な認識だと思うんだけど、保険会社によっては「自動車が出先で故障して自走不能になったときに修理代を負担してくれる特約」なんて画期的(!)なオプション特約を設定していることもある。おそらく多くの専門店も知らないこの「故障運搬時車両損害特約」ってどんなものなんだろうか? 保険代理店(株)フィックス・ジャパンのコンシェルジュ・沼口洋輝さんに説明して頂いた。
「この特約は、どの保険会社の車両保険にも用意されているのではなくて、損保ジャパン日本興亜の車両保険にだけオプションとして付けられる特約です。この特約を付けた自動車が、出先で故障して走行不能になりレッカーけん引された場合に、ご契約の自動車の故障損害に対して、協定保険価額または100万円のいずれか低い額を限度に保険金をお支払する特約です。
少し具体的に説明しますと、例えば出先でオーバーヒートしてしまったとかトランスミッションが壊れてしまったなどで自走不可能になってしまった場合、この特約があればレッカーけん引をご利用して頂いて、なおかつ故障部分を100万円か車両保険の評価額のどちらかより低い額までの故障を修理できるというものです。
ミニのような特別なクルマの場合、専門店で直したいという方も多いと思いますが、レッカーけん引費用が15万円まで(距離にして約180km程度)までは追加費用なく運べますので、その点も安心できます。
また警察に連絡して事故証明を取る必要はなく、損保ジャパン日本興亜に連絡してレッカーけん引サービスを利用するだけです」
保険の額は条件によって変わるけど、大雑把に言えば一般的な条件の自動車保険の倍程度で、この特約付きの車両保険に入れるそうだ。
この車両保険に入っておけば、オーバーヒートもエンジンブローももう怖くない!
「故障運搬時車両損害特約」は、損保ジャパン日本興亜だけに用意されている特約だ。詳しい内容はディープ http://deep-mini.comへお問い合わせのこと。
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2019.10月号より
Deep
048-791-7755