10/11に筑波サーキットで開催されたSBoM第3戦からの帰路でクラッチが切れなくなるトラブルが発生しました。
過去にもクラッチが切れなくなるトラブルは経験したことがありまして(こちら)、その時はプライマリーギアのブッシュが摩耗してクランクシャフトの上でガタつきを生じ、クラッチが切れている時もクランクシャフトがプライマリーギアを引きずってしまう状態でした。また、ドロップギアのベアリングが砕けたこともあって(こちら)、その時はクラッチが切れないということはなかったのですが、プライマリーギアにアイドラーギア側から力が加わるためプライマリーギアがクランクシャフトに引きずられてもおかしくない状態にはなってました。
そういった経験がありましたので(いろんな経験してるな汗)、今回もまあそのどちらかなのかなと想像してました。排気量アップしてパワーアップしてるのでベアリングが砕けた可能性が高いかな、と思っていたのですが。
クラッチをバラした結果がこちらです。
赤ミニ時代は旧タイプの軽量フライホイールを使っていたのですが、排気量アップした際にクラッチがトルクに負けて滑るようになったのを契機に新タイプのフライホイールに交換してます。
左側がフライホイールとその上に乗ったクラッチディスク。右側がクラッチカバーです。が、
クラッチカバーのフランジ部分のボルトが脱落!
脱落したボルトがクラッチ内部で暴れ回ってクラッチディスクを削ってました。
新タイプのフライホイールは、今の一般的なMT車にも採用されているダイヤフラムスプリング式ですので、踏力も軽いし滑りにくいというメリットがあるのですが、ミニの場合はエンジンの下にミッションがあるという2階建て構造故に、巨大なフライホイールがクラッチカバーを介してクランクシャフトに固定されるという独特な構造になってます。なのでこのクラッチカバーのフランジ部分の6本のボルトには結構な力が加わるようで、緩みやすいという欠点があります。
そういうリスクがあることは分かっていたので、P師もボルトを締めた後で点付け溶接で緩み防止を図ってはくれていたのですが・・・、僕の運転の荒さもあるんでしょうか汗、あえなく緩んで脱落まで至ってしまいました。
この状態が更に進んでフライホイールのセンターがズレるところまで行ってしまうと、大質量のフライホイールが偏心して暴れ、ミッションケースを突き破って飛び出し、最悪の場合はドライバーの足を切断してしまうという大惨事になったケースも聞いたことがあります。結構危ない状態だったわけですね。
新タイプのフライホイールは、踏力が軽く滑りにくいというメリット以外にも、ある程度重いのでエンジン保護にも有利というメリットもあるのですが、ちょっと怖くなってしまったのでまた旧タイプフライホイールに戻す予定です。フライホイールを軽量化することでプーリー側の振動も減るので、ファンベルト外れの対策にもなるかなと期待してます。トルクに負けて滑る可能性はあるのですが、クラッチプレートをメタル化して対策する予定です。
なんか本当にトラブルが多いです。やっぱお祓いに行くべきかなw
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