曽根です。
今年からMINIの調整式ロアームは公認申請が要らなくなりました。
おそらく全国で大丈夫になったんじゃないかと思います。
もし、まだ公認申請が必要な陸事があれば直接交渉してみますので連絡ください。
公認申請が要らないんだから・・・もっと改造してみたくなりました(笑)
テンションロッドとロアームの長さをそれぞれ調整することでアライメントが自由に調整できるようになります。
ロアームを長くしてハの字のネガキャンにするのはコーナリングで踏ん張るための定番チューンです。
テンションロッドを短くしていくと、上下のボールジョイントを結ぶ角度が寝てハイキャスターになって直進性が強くなります。
今回は、このキャスター角を更に調整できるようなロアームを作りたいな・・・と。
このキャスター角は標準は3度です。 規定値では±1度だから、2~4度が標準値になります。
これを更に寝かして4度以上にしてみたらどうなるか・・・実験したのが
『3代目曽根号 コロナのGWはスペシャルスタッフMINIディ 第1章 足回りリニューアル』
高速での直進性バッチリ・・ 高速での緩いコーナーは安心して気持ちイイ。。
直進に戻ろうとする力が強くなる分ハンドルは重いくなるけど切る角度は少なくなりました。
その反対に、キャスターを立てれば、ややふらつくけどハンドルは軽くなってクルクル曲がりやすくなるっていうことですね。
設計通りの3度がオールマイティで丁度いい加減 なのはわかってますが
高速道路で長距離走ることが多い人と、
近場しか乗らないし高速道路なんか絶対乗らないわぁ っていう人 では乗りやすいアライメントが違ってもいいんじゃないかなぁ・・・・・
ハイキャスターにするためにテンションロッドを短くするとロアームの取付角度も変わり
ロアームシャフトとロアームブッシュに少々無理な力が掛かってしまいます。
反対にローキャスターにする場合も同じことです。。
ロアームシャフトに対して自然に取り付けた時にキャスターが3度になります。。
ここのシャフトに無理な力が掛からないようにキャスターを更に調整できるロアームを作るのが今回のテーマ。。
そこでお出ましいただいたのは 殿村金型のTNMさん・・・
ハートピストン加工、軽量フライホイール加工や、超軽量コンロッドの加工や、MINI用スペシャルマフラー製作でいつもお世話になってます。。。
今回もわがまま企画に協力してください。。。
キャスターを変化させるには何mm ロアボールジョイントを動かせばいいのか・・・
まずは各パーツの長さ測定から行います。。
ロアームを最初から作り直すか、この調整式ロアームに手を加えていくか・・・・
モノ造り職人の回路がグルグル回り始めました。。。。
~ ~ そして1週間後 ~ ~
できたよぉ~
今の調整式ロアームを加工して調整駒を使うやり方にしてみたよ。
ロアボールジョイントの穴を拡大加工。。。
そこにピッタリ嵌るステンレス製の駒。。
穴の位置をずらすことで、ロアボールジョイントの取り付け位置が変わります
駒の穴位置を変えることで、キャスター角を選べるようにと、プロトタイプは2種類の駒。。
右が3~5度 左が4~6度
駒の入れ方を反対にすれば、ローキャスターに調整できますね!
早速試してみます。。。
先月末から調整ロアーム交換でお預かりさせていただいてるEND様にご提案させていただきまして
高速グランツーリスモ仕様のハイキャスターを試していただくことに・・・♪♪
加工した調整式ロアームに4~6度用の駒をセットして組付けます
ロアームの取付シャフトとブッシュには無理のない自然な角度で取り付けて、
キャスター5度でセットされました。。。。
直進調整でテンションロッドの長さを調整しましたので実際には6度くらいになってます。
高速への流入での緩いカーブでもすぐに違いが分かります。
ちょっと切っただけでグーッと曲がっていきます。
ステアリングを回す量が減る分ステアリングは重く感じます。
直進性はよく、高速道路でこんな感じで片手で自撮りしちゃいました。。
今回はハイキャスターは完全に高速ツアラー仕様になりました。
更にキャスター角を微調整することで
● 高速主体のGT仕様 (4°~6°)
● 待ち乗り~高速 のセミGT仕様 (3°~5°)
などお好みの特性にすることができて楽しそうです。。
次は、ローキャスターをテストしてみます。。。。
※ キャスター調整つきロアーム&駒セットは近日発売予定。。。
キャメルはブログランキング参加しています
キャメルオート オンラインショップ
PECSや売れ筋パーツ販売してます
ローバーミニ専門店 キャメルオート
http://camel-auto.co.jp/ TEL.0120-810-002