AUSTIN MINI COOPER 1275S STYLE
TRMだからこそ実現できる、高い再現度とツボを押さえたカスタマイズで、理想のイメージに仕上げられた1台。
今回ご紹介するMkIクーパーSスタイルは、オーナーのNさんが、’00年式のミニをベースに製作した車両だ。
「ミニの中でも特に上品に感じるスタイリングだったので、徹底的に再現しようと思い、タートルトレーディングの佐藤さんに相談しました」。
Nさんがミニの購入を決めたのは、昨年のこと。当時はミニに関する知識があまり深くなかったため、スタイリングはタートルに任せることにしたのだという。
「希望するイメージだけを伝えて、あとはとことんやってほしい、とお願いしました(笑)。それで、佐藤さんから提案されたものをすべて取り入れたところ、もともと抱いていたイメージ通りのスタイリングにでき上がったんです」。
そうして仕上がったNさんのミニは、オースチン・ミニ・クーパーS MkIを細部に至るまで徹底的に再現。フロントとリアのエンブレムはもちろん、グリルもオースチンタイプが装着されている。さらに、ドアパネルはアウターヒンジのものに変更されており、これに伴って、スライドガラスやドアハンドルもMkI化。これだけでも、MkIスタイルへの強いこだわりを感じ取れるのだが、さらに細部を観察すると、ルーフのドリップレールや、センターに寄ったワイパーの設置箇所、さらにクリアガラスがはめ込まれたリアウィンドウの形状まで再現されているから、その徹底ぶりには驚くばかりだ
その一方で、ボンネットには、かつてのワークスマシンでも採用された、レザーベルトが装着されているほか、ホイールは4.75Jのローズペダルをセット。さらに、当時のスタイルにならって、砲弾型のドアミラーを取り付けることで、野暮ったさを感じない、上品かつスポーティな雰囲気を漂わせている。
内装についても、三連センターメーターやセンターキーと、ポイントが押さえられているほか、ステアリングコラムもMkIを再現。それに対し、ステアリングは引き締まった印象の、ブラックスポークのモトリタレザーを装着しているほか、運転席はマイクロセルのセミバケットをセットしており、往年のスポーツスタイルを思わせる仕上がりとなっている。
しかし、Nさんによれば、スタイリングはMkI使用にこだわった一方で、走りについては快適性を重視しているとのこと。エンジンルームを拝見すると、その仕様は確かにインジェクションモデルのままキープされている。エンジンスペックはあくまでノーマルだが、オーバーホールを受けたことで、走りに安定した力強さを感じるという。電装系には大容量のブラックオルタネーターを使用しているほか、吸気にはスポーツエアクリーナーを装着したりと、多少のアップデートが図られているが、エンジンブロックはやはりMkIの純正カラーに塗装することで、イメージ作りにはやはり抜かりがない。
漠然と抱いていたイメージが、見事に1台のミニとして実現されたことで、とても満足できたと語るNさん。理想の姿に仕上がった愛車は、晴れた日の足として、通勤や日常の中で楽しまれているという。
「ミニは若い頃からずっと憧れていたクルマだったので、今年で還暦を迎えてやっと余裕ができたこともあって、迎え入れることを決めました。MT車の運転は教習所以来だったので、渋滞や信号待ちで大変に感じることがありますが、それ以上に乗っていてとても楽しく感じます。納車されてすぐの頃はクラッチが重く感じましたが、そのことを佐藤さんに相談したところ、柔らかいものに交換してくれたので、いまは快適にドライブを楽しめていますね」。
若かりし頃からの夢を理想的な形で叶え、さらに不安や不便を感じることなくミニライフを楽しめていることを、心から喜ばれているご様子だ。
後編ではインテリアやエンジンなどのフォトギャラリーをお届けします!
かねてより抱いていた夢をTRMで叶えたNさん。ミニが60周年を迎えたことで、同じく還暦を迎えたご自身も、一緒になって盛り上げていきたいと語ってくれた。
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