曽根です。
ワークスATは、ギヤ比を落としてとブレーキバンド幅を広げたスペシャル安心オートマ と、
エンジンは、1380㏄用ハートピストン + 超軽量コンロッド + 強化クランク
とワークスAT史上最強(当社比)で臨んだのですが・・・・・・・
まずは予選途中で吹けなくなるトラブル発生。。。。
その後、復調したかと思われましたが、1分後に再び同じ症状でピットイン・・
その時の車載ビデオ・・
途中で調子が戻ったりしたので点火系の接触不良を疑い、
決勝までの間に、強力点火MSDのアースや、ECUアースポイントの接点増し締め、
イグニッションコイルの電源側端子も接点復活・・・などの処置をしました。
休憩中に2~3㎞テスト走行しましたが快調!!ビンビン
そして決勝
予選不調で12番グリッドからのスタートでしたが、4週目までは快調。。。
しかし、5周目でまた例の吹けない病が出ちゃいました
予選の時みたいに、調子が戻るかも・・・・と甘い期待でもう1周回ったのですが
ますます不調になってきたので途中でピットイン。。
マフラーからは黒煙モクモクで、明らかに何かのトラブル・・
決勝後は一度も調子が戻ることなくそのままキャメルに帰還しました。
押してピットに入れます。。
2馬力・・・いや2人力でピットへ入るスロープを よいっしょっと
エンジン掛けてみた。。。
点火不良なら調子が戻る可能性あるしな・・・
いやいや全く不調でした。
排気は真っ黒ですが、空燃比計はLEAN表示。。
O2センサーは燃え残りの酸素量を見てます。。LEANなので酸素がイッパイ残ってるんですけど
生ガスも出てるけど、燃えないで酸素もたくさん残ってるよ・・・ってことですね
まだ、点火不良の疑いを捨てきれないので、クランク角センサー点検。
ワークスATはクランクプーリーの回転で点火信号を取るようにしてあります。。
プーリーにクランク角センサーが接触してるのかも・・・なんて思って点検しましたが異常なし。。
プラグは・・
4本とも真っ黒。。。
何が起こってるんだ??
圧縮測ってみよう。
1番OK
えぇ~~ 2番の圧縮ゼロじゃん。。
不調の原因は点火じゃありませんでした。。
3番OK
4番OK
2番シリンダーに何が起こってる?
バルブクリアランスを見たら、
2番の排気バルブのロッカーがガタガタ・・・ 数ミリ以上の隙間です。
とりあえずはヘッド降ろして点検
実はこのヘッドは、ワークスと同じ仕様のビッグバルブですが12時間耐久を走ったMINIの物を流用してます
前回のピストン溶解した時のヘッドはかなり熱が入ってしまったので念のためにコンディションの良いヘッドをチョイスしました
2番排気バルブの片側が浮いてます・・・
バルブステムが曲がってました。。。
シリンダーブロック側を見ると・・
ハートピストンは大丈夫。。良かったぁ~
ピストンに排気バルブが当たった跡がありましたが、軽微なのでピストンはそのまま使えそうです。
今回の原因は排気温度が高くなって鍛造のバルブステムが膨張してガイドとのクリアランスが足りなくなった・・と推測できます。
今回使用したヘッドは12時間耐久用のチューンエンジンと組んで使い、その後も快調だったので使ったのですが、その時と違うのは、今回は吸入効率の良いハートピストンと組み合わせたことです。
ノーマルピストンをハートピストンに交換した、もっちー88号車の1番、4番の排気バルブが過熱してしまったときと似てますね。。
ハートピストンの高密閉度による吸入効率の良さとハート燃焼室の燃焼効率の良さから来た予想以上の熱によるトラブルでした。
ハートピストンのポテンシャルはやっぱり凄いです。
今後の対策はバルブガイドとのクリアランスをもう少し広く取ることと、更に高い燃圧をかけてもう少し燃調を濃いめにします。
損傷は軽かったので第4戦は走れそうです!!
よーし、これで元気だそうっと。
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