曽根です
Dレンジに入れてもなかなかギヤが繋がらなくて・・・・
信号が青になってもなかなか走りだせないので後ろの車から ブーブーとクラクション鳴らされちゃうこともあって怖いんです。。。
YGC様は本人はもちろん奥様も運転するんで修理お願いします・・・・
と、任意保険の無料レッカーでMINIだけ来店です。
平成7年式メイフェア ウッドパネル、ウッドハンドル・・
もう家族のひとりとしてのMINIです。。。
走行はメーター読みで82451㎞
YGC様も新車からではなく中古車として乗り始めてるので、前オーナーのメンテナンスや取扱いによってオートマの状態は大きく違います。。。
テスト走行する前にオイルチェックします
ロアレベルより300㏄ほど少ないですね。。
オイルが少なすぎても、滑りやタイムラグの症状はでますが、まだこのくらいだと大丈夫かな・・・・
しかし、テスト走行するにはキチっとオイルを入れてから・・・
800cc補充します
アッパーレベルよりチョイ上まで入りました。。
さて、試乗します
あー、確かにギヤを入れてから繋がるまでにかなりの時間がかかりました。。。
繋がって走り始めれば4速までは変速して走行は可能ですが、
減速して止まる寸前に再加速すると ギィーとオートマから悲鳴が聞こえます。
フォワードクラッチからですね。。。 油圧不足かプレートが割れて破損してるのか・・・
一度止まってニュートラルに入れてからギヤを入れると、また長いタイムラグで繋がりませんね。。。
長いタイムラグと発進時のジャダーはこんな感じです。
路上でギヤを入れてもなかなか走りだせないのはやはり危ないですね。。
戻ってきて次はオートマに掛かる油圧のチェックします
フィルタ―ヘッドの赤丸の部分のボルトを抜いて油圧計を繋ぎます
十分暖気して油温が70℃以上になったところで測定しました
今見ていただいたように、前進、リバースともに全く油圧が不足してました
ニュートラル時の油圧
5.5㎏でした。
7㎏位欲しいところなので若干低いけどまぁ正常の内ですね
Dレンジに入れます
最低基準値5.3㎏を大幅に下回って2.8㎏しか掛かってません。。
フォワードクラッチに掛かる油圧が足りないので圧着力も不足します
2,3速もサーボピストンを締め付ける油圧が足りないので滑りやすい状態です
リバースに入れます。 本来なら10㎏以上かかるところですが・・・
3.5㎏しかありませんね。。。
オートマ内部で大量に油圧漏れがありますね。。。
事例としてはサーボピストンシール切れのケースが多いですが
最終的には分解してみないと分かりません。
オートマMINIのオイルは、オートマ優先でその残りの油圧でエンジンを潤滑しています・・・・
なので、この低油圧状態だと、オートマだけでなくエンジンへの油圧も低いので
エンジンも壊れてしまうことになります。。。
オートマMINIのエンジンとミッションは一心同体なのです。
オートマ修理はエンジンを降ろすので、その際に水回りなど周辺パーツの交換を併せて行うのが効率的です。
YGC様にお聞きしたところラジエターはご自身が乗り始めてから交換されてるそうです
黄色いファンブレードも反りが少なく交換されてるようですね。。。
エンジン脱着時に周辺パーツをどこまで交換するか・・・・ご相談ですね
本日はリフトの空きがなく後日下廻りの点検します。。。
つづく
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