自動車保険は無料のレッカー距離で選ぶ
自動車保険って、「ガス欠のときにも使える」と前回のコラムで書いてみましたが、自動車保険が真価を発揮するロードアシストサービスがもうひとつあります。それがレッカー(車両運搬)サービスです。
ミニってクルマは、動けなくなるほど故障することは「20年選手の他の車種」より少ないと言われてはいますが、可能性はゼロではありませんから。
で、ちょっと遠くでエンコしてしまった場合、実はJAFってあんまりあてにならないんですよねー。JAFで無料で運んでくれるレッカーの距離なんて「ほんの15km」。国産車に乗っていてアクシデントが起こって、最寄りの修理工場へ運ぶのなら十分な距離でしょうけど、行きつけのミニショップまで運んでもらうのは難しいと思われます。
そこで「もしものときの自動車保険を使う」チャンス到来です。
ひとつこの前提の条件としては、ミニのショップや自動車ディーラーなどで進められる大手損害保険会社の自動車保険に入っていることです。なるべくなら、ネット保険やダイレクト保険は考えない。
というのは、レッカーできる距離が全然違ってくるからです。ダイレクト保険の多くは、無料で牽引してもらえる距離は50km程度。JAFと合わせて65kmほどになりますが、ツーリングなど出先で事故ったり故障したら、無料では済むかどうか。
一方、ミニのショップや自動車ディーラーで進められる大手損害保険会社の自動車保険では、多くが100km以上とか15万円まで無料というもの。15万円ってどのくらいの距離に相当するかといえば、150km~180kmにもなります。これなら事故っても故障しても、行きつけのミニショップあるいはいずれかのミニ専門店に持ち込めるでしょう。
まぁ故障でひどい目にあったといえば、今月のゴーリー編集長コラムのように、かなり遠方で止まってしまったなんてこともありますが(レッカー代になんと14万円かかった!)、150km以上も積載車で運べるのなら、金銭的な負担は相当軽減されます。
ということで、「もしものときの自動車保険を使う」のですから、年間2〜4万円とかをケチってダイレクト保険にせずに、ミニだけでも大手損害保険会社の自動車保険に入っておくとべきだ思います。
あとJAFって使えるようで意外と使えません(笑)。でも天変地異のときでもレッカーが使えたり、自宅で不動になっても動かしてもらえるので、「もっとまさか」のときに備えて、入っておくべきでしょうネ。
編集N
自動車雑誌編集者歴30年の、カメラマン・ライター・英語翻訳・動画撮影・動画編集、そして雑誌企画制作もこなすハイパーマルチメディアクリエーター。プライベートではミニメイフェアと30プリウス、フェラーリなどを所有。
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