ときにはキャンプの拠点として、ときには自分の秘密基地として、さまざまなロマンと楽しみが詰まったキャンピングトレーラーに憧れるミニ乗りは、決して少なくないだろう。今回ご紹介する青木 優さんは、キャンピングトレーラー「ハイマー・エリバパック」をミニで引きながら、キャンプを楽しむミニ乗りなのだ。
Owner:青木 優さん
愛車をアメリカンスタイルに仕上げたことで、職場がある米軍基地でもアメリカ人から注目を集めるという青木さん。本職のほかにも埼玉・狭山市でダイナー「AGATHA23 DINER」を開いているほか、バンド「GARAGE CRAP」にも所属。
カートゥーンをイメージして大胆モディファイ
青木さんによれば、現在のキャブクーパーは2台目のミニとなり、迎え入れてから10年になるという。
「このミニを手にする以前、中古車屋さんで購入したインジェクションの初期モデルに乗っていたことがありました。結局、そのミニは手放してしまいましたが、たまたま友人のミニを運転させてもらったことがきっかけで、もういちどミニに乗りたくなったんです。そこで、ミニを探しにキッズカンパニーさんに行ってみると、自分好みのミニがいたので、そのまま購入しました」。
青木さんが見つけたキャブクーパーは、フェンダーにラジエター用の通風口が当てられた、非常に個性的な1台だったという。塗装にもすでにダメージが現れはじめていたが、青木さんはあえて、このまま購入したのだそうだ。
「もともとミニはおもちゃのようなデザインなので、アメコミやカートゥーンに登場するクルマをイメージしながら、ラットロッド(ホットロッドカスタムの派生)の雰囲気を意識してスタイリングしました」。
奇しくも好みのスタイルとなっていたミニを、青木さんが自らの手でドレスアップ。アメリカンテイストを踏まえたスタイリングの中には、さまざまな工夫が凝らされているという。
「よく聞かれるのがこのリベットなんですが、実はこれ、百均で購入したゴムの滑り止めをシルバーのスプレーで塗装して、貼り付けているだけなんです。経年で塗装が剥がれてきていますが、このダメージ感が、かえってリアルな雰囲気になっていると思います」。
また、あえてダメージ感による味わいを演出するために、ボディやパーツのサビは、あえてそのまま残しているのだという。ご自身が手がけたスタイリングと経年変化により、理想の姿に仕上がったことで、充分満足できたと語る青木さん。
牽引時の後方視界を確保するため、ムーンアイズのトラック用ドアミラーを加工取り付け。
「あまり細かいことは気にしない性分なので、こういったカスタムも気軽に楽しめるのがミニの魅力ですね。さらに、いまのクルマとは違って、いくら壊れてもちゃんと直すことができるのもいいですね。走ってくれればいいと思っているので、これ以上のドレスアップやチューニングは考えていませんが、それでも運転していてとても楽しいクルマだと思うので、これからもずっと乗っていきたいと思います」。
SHOP DATA
2019.6月号より
キッズカンパニー
04-2963-5518
http://kidscompany.boy.jp
大鳩園キャンプ場
042-979-0041
http://okumusashi.life.coocan.jp/obato.html