曽根です。
MSM様の99年式40thリミテッド オートマです。。。
最近ゲットしたばかりのMINIを乗り始めるにあたって キチっと整備したいので
まずは安心オートマからのご依頼です。。。
ご来店できなかったり、遠方からのご依頼は 『安心オートマらくらく便』 があります。。。
今回は千葉県だから・・そんなに遠くないけど らくらく便をご利用いただきました。
MINIの横に立ってる人は、運んできてくれた陸送ゼロの方です。。。
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引取の際に、ほとんど暖気しないで走りだしてしまった・・・との報告をMSM様よりいただきました。
すみませんでした。 陸送会社に注意するように伝えます。
安心オートマに完成してからの納車もらくらく便の場合、
陸送会社に引き渡す場合は注意書きを車内に貼って注意を促してます。
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一見してキレイなMINIですね。。。
どのように購入されたかはメールではお聞きしてませんでしたが
前オーナーも大事にされていた感じは伝わってきますね。。。
室内はハンドルもシートも擦れが少なく、 インパネもきれいですね。。
67463㎞か・・・・ 室内の状態から見て実メーターかな・・・・
サーモスタットは交換歴ありますね。 ラジエターは現在漏れは無さそうですが、
エンジン降ろす時には脱着するので、ラジエターホースと併せて交換お奨めです。
ヒータージョイントパイプは純正の樹脂製のままですね。
20年経過で脆くなっているのでステンレスパイプに交換お奨めです。
エンジンオイルも交換されたばかり??
量も色もOKです。
ギヤを入れた時のタイムラグが少しあります。
2速から3速にすぐに変速してしまう・・・という申告がありましたが、そのあたりは問題なさそうです。
乗り味は・・・・かなり硬くてピョンピョン跳ねますね
ラバコン交換したいですねぇ・・。
ステアリングは左右に取られることなく直進性はOKです。。
エンジンはちょっと重い感じもしますが、不調って程でもない感じ。。。
戻ってからECUチェックしてみます
停止してリバースギヤのチェック。。。。
ギヤをバックに入れてブレーキを踏んだままアクセルを軽く踏みます。。。
あぁ。。。2000回転以上吹きあがってしまいました。。。
本来は1700回転で留まっていなければいけません
リバースはすでに滑ってしまってます。
通常のバックではそれほどトルクを必要としないので、急な坂をバックで登るなんてことをしない限り発覚しにくいですがそのまま使用してると全くバックしなくなるところまで進行します。
後ほどの油圧チェックと、ドレンボルトチェックで原因を推測いたします。
ミニモニでECUチェックします
いきなりフォルト2連発。。
吸気温センサーにフォルト
クランク角センサーもフォルト。。
マルチ画面 上の段の右 『O』 は燃調補正ができてない・・・オープンループです。
他の数値は基準値内
左上からアイドル回転 ←クランク角センサーはしっかり動いてますね。。 アイドル認識OK
下の段は スロポジ電圧 ステップ値。。
あれ! MAPセンサーは99Kpaで大気圧を表示。。。
これはフォルトのはずですが、フォルト表示ありませんでした。。 ECU君・・見損なったか??
バキュームホースが抜けてる可能性大。。。
この年式だと、仮にバキュームホースが抜けてしまっても、フェイルセーフモードで走り続けることは可能です。
ただし、エンジンに掛かってる負荷の状態にかかわらず燃料を噴射するので、本来の燃調とは違います。
エンジンがちょっと重い感じがしたのは、コレが原因だったかも。。。
水温センサー稼働してますが・・・
このセンサーはインマニの下に付いるので普段は交換に工賃掛かりますが
エンジン脱着のついでに交換すれば部品代だけなので交換お奨めします。
フォルトだった吸気温センサー・・ 35℃はフェイルセーフの固定値の可能性もあります。
コネクター抜けてるかも・・・・ エンジン脱着時に確認します
電圧OK
燃調補正できずに オープンループ。。
バキューム値の異常によるものと考えられます。
バキュームが復活すれば正常になるはず・・・。
バキュームホースの点検。。。
ヒュエルトラップからECUへのホースを外しても付けても変わらず・・・・
このホースかもしくはECU本体内のバキュームセンサーの可能性あり。
あぁ・・・・ ECUの下に刺さるはずのホースが完全に外れてました・・・・
これが原因間違いなしです。。
バキュームホースはすべて新しく交換しますね。
リフトアップして下廻りも点検します。
ミッション番号と
デフケース番号は同一でした。。
オートマの修理歴は無さそう。。。
右のアッパージョイントに少しガタがありました。
右足回りを後ろから見たところ
他にはガタもブーツ切れもありません。
左側も同様、ガタも切れもありませんでした。
左右のドライブシャフトブーツには浅めのヒビが入り始めてます。
次の車検で交換かな・・
ミッションを後ろから見た所。。。
リヤ側のオイル漏れは少ないですね
左リヤのラバコン・・ リヤ側も潰れてます
タイヤが簡単に持ち上がってしまいます。。
ショックアブソーバーは完全に抜けてます。
突き上げが強いのはこのせいですね・・・。
再びエンジンルーム側。
オートマフィルターケースの取付部からオイル漏れです。。。
オートマMINIのオイル漏れナンバーワンの定番です・・・・
磁力型フィルターPECSと併せて、漏れないオイルフィルターケースを今回お勧めいたします。
では、オートマに掛かる油圧チェックします。
簡易的に油温測定・・・・フィルタ―ケースで62℃まで上がりました。。
フィルターヘッドに油圧計のホースを取り付けて測定します
油圧メーターは車内から見れるようにフロントガラスに貼り付けます
ニュートラルでの油圧は・・・・
6.5㎏ 正常値です
では、前進側1速に入れます
6.5㎏ 正常です。
3速に入れます。
同じく6.5㎏ 正常ですね。
滑ってるリバースはどうでしょう。。
本来は10㎏以上の油圧がかかるところですが・・・・・
7㎏しか出てません。。 明らかにリバースの油圧不足ですね。
前進側の油圧が正常なのでリバースの油圧ラインに大きな漏れが発生していると思われます
チェックしてるところの動画です。。。。
次に、ドレンボルトに付く鉄粉のチェック。。
もう一つドレンボルトを用意して、サクッと入れ替えます。
サクッ!
鉄粉はほとんど付いてませんでした。
オイルを交換したばかりということもありますが、オートマMINIとして鉄粉が少ない方ですね。。。
ギヤドラムは助かってる可能性あります・・
リバースのサーボピストンシール切れが考えられますが、普通にバックできることからある程度の締め付けはしてるので、そのまま使用し続ければ摩擦材が剥がれてギヤドラムを攻撃して再使用不可・・・となります。
では、順番にエンジン降ろしますので少しお待ちください。
つづく
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