2月16日の記事で、第1回トラックディで走行したときのインプレとして「右ターンで左後輪のグリップ感が乏しくて怖くてしょうがない」と書いたところ、monroe walkさんから「KAD製ネガキャンブラケットのリアサスペンションアーム支点の支持剛性が低いのが原因ではないか?」とご指摘頂きました(こちら)。
サスペンションアームの支点がそこまで動くものなのかどうか判断が付かなくて近日確認しようと思っていたのですが、コロナ禍の影響で走行のキャンセルが続いてしまって先延ばしになり、9月6日の第3回トラックディでようやく確認のチャンスがやってきました。
確認の方法は極めて原始的です。エンジニアとしてはお馴染みの「その場観察」ってヤツです。手っ取り早くて確実ですよねw
走行動画と同期させてピクチャーインピクチャーで示してみました。
筑波サーキットで左リアサスペンションに負荷が掛かる場所といえば1コーナー、ダンロップ下、第2ヘアピン、そして最終コーナーかと思います。今回たった5周しか出来ませんでしたし(汗)、その中でもそれなりに気合いを入れて走ったのは1.5周程度しかないんですが(大汗)、その中ではリアサスペンションアームの支点の動きは観察できませんでした(画面全体が微妙に上下に揺れてますが、それはカメラの揺れに依るものです)。
また今回走ってみたインプレですが、2月に走ったときほど不安を感じませんでした。コーナーウェイト調整(こちら)をしたので4輪の接地バランスが改善した効果ではないかと考えております。・・・前走車を追いかけていたのでアドレナリンで恐怖感が麻痺していたのもあるかもしれませんがw
ターンインして後輪に荷重が乗る際の動きが赤ミニと比べて唐突というか早いというか腰砕けな感じはあるのですが、それはおそらくボディ剛性が上がったためにロールの動きの全てがリアサスペンションに集中した結果としてダンパーの容量が不足してしまったためと考えています。赤ミニの時はボディがよれて変位吸収していたので今のダンパーでちょうど良かったのですが、ボディを固めた結果として全ての変位がサスペンションに集中した結果、サスペンションの変位量と変位速度が増してダンパー容量が不足、ではないかと。
関係ないですけど普段足に使っている現行型プリウスもそんな感じなんですよね。新型になってボディはしっかりしているのに交差点でのロールは不安定で、街乗りの速度域ではリア外輪に荷重を維持したままターンが出来ないんですよ。リア外輪に荷重を維持しようとしたら恐ろしいスピードでターンする必要があります。新しい設計でボディ剛性は素晴らしく上がっているのにダンパーをケチったんじゃないかなーと想像しています。
プリウスについては対処することはないですがw、緑ミニについてはダンパーの容量アップをしてみたいですね。
話を戻します。KAD製のネガキャンブラケットの支持剛性は少なくともうちの個体については問題ないという結論になりました。製品の個体差があるのかまでは分かりませんが、もし不安があるならば今回のようなやり方で確認するか、monroe walkさんのようなやり方で軸を積極的に固定して対策するのがオススメです。実際かなり魅力的な方法で、より確実かつ積極的に支持剛性を確保するという観点でマネしてみたいと思いました。
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