ワークスAT、2019シリーズに向けて新兵器投入!
さらなる軽量化と点火系の調整で、遂に優勝圏内か?
昨年はミッションOHを経てサーキットへ復帰したことや、魔法シリーズの投入や軽量化といったタイムアップへ向けた改良がおこなわれたことで、なにかと話題に事欠かなかったまったーマンとワークスAT。
しかし一方で、最終戦ではベストタイム1分13秒356を記録してOH前の調子を取り戻すものの、上位層のタイムが10秒台を超え始めたことで、表彰台はまだまだ先にあるかと思われた。だが、今回SBOMでおこなわれた大幅なクラス再編成により上位クラスが設けられたことで、これまでは青天井だったインジェクション・スプリントクラスの上限が12秒台に設定された。これにより、シリーズ開幕前から早くも表彰台が見えてきたまったーマンだが、やはり1秒差の壁は大きく、マシンやドラテクの改善が求められることには変わりがなかった。
SBOMクラス再編成により、表彰台の方から歩み寄る形となったまったーマン。しかし、勝負の世界は甘くない! トップグループが走る12秒台を目指し、ワークスATはさらなる改善が図られることに。
そこで、シリーズ開幕を控えたまったーマンは、新兵器として「プラズマブースター」を投入。まったーマンによれば、これまで使用していたMSDが3000回転までマルチスパークしていたのに対し、プラズマブースターは高回転域でも継続してマルチスパークするという。これにより、高回転域でも混合気の完全燃焼を促すことが狙いとのことだが、ストックヴィンテージの田中代表が語るところでは、燃焼の良し悪しが吸排気効率に影響するとのことだから、高回転域からのさらなる加速も期待できるように思われる。
このほか、点火時期の再調整や、ストックヴィンテージと共同で足まわりのセッティングを見直すことで、さらなる改善が図られるという。
点火時期調整と足まわり見直し
プラズマブースターをより効果的なものにするため、開発中の「とあるパーツ」を使用して点火時期を調整。さらに、SV田中代表と共同で足まわりを見直すべく、プロテックのショートショックに変更する。
プラズマブースター
高回転域でもマルチスパークすることで、燃焼効率を改善。これにより、高速域でのバトルも競り勝てるようになるか……!?
まったーマン
どこからともなく現れて(主に八王子周辺)、ATの楽しさを教えて去っていく謎の男。
ワークスATを駆りレースにも参戦中。
2019.4月号より