新しいパーツを製作する際には、自社のミニに試作品を何度も装着してはテストしますが
かと言って試せるミニにも限りがあります。
特定の一台に装着してロングランテストすると書かれていても
自社でそれを長期間行って、それから本生産に入ることなど事実上不可能です。
だからと言って、不完全な物足りないものを出すかと言うとそうではなくて
そこに専業メーカー、今回で言えばボールジョイントなど各種ボール部品をOEM生産してる会社のノウハウが生きてくるわけです。
60年前のクルマ、それもパワステなしのステアリングです。
ボールジョイントは図のように、
ステアリングに対する横回転と
サスペンションの上下によってボール部分が左右に折れます。
販売を始めて、意外にも同業者さんが『ボールの動きが固い』と言われますが
ホントにミニしか整備したことがないんだなぁと思わされます。
程度の差こそされ、製品として初期の作動部分の硬さはどんな車にもあります。
まして現代のパワステの付いた車にボールジョイントの硬さなど感じる訳がありませんよね。
そういう訳で、新品のDHRハイブリッドボールジョイントは指でシャフトが折れるような
緩さはありません。
指定トルクを守って組んだ直後は硬さ、つまりタイヤを手で左右に動かす際の硬さがあって
ステアリングは従来より少し重く感じることがあります。
でも、ほどなくに硬さは取れます
ステアリングのラックアッセンブリーを換えたことがあれば
そういう初期の固さがあることはお分かりになりますよね。
そういう訳で、遊びのないドイツ車を思わせるようなハンドルフィールをお確かめ下さい。