曽根です。
兵庫県からレッカー車で入庫です・・・
MTM様から安心オートマのご依頼いただいてたMINIです。。
去年購入されたポールスミスで400㎞くらいのロングドライブ中に坂道で負荷をかけるとギヤ抜けしてからアクセルを再度踏み込むと急につながる・・・といった症状だそうです・
兵庫県から約500㎞ 任意保険の無料レッカーが使えました。。。
MK-1のテールレズに変更されてました。。
コスミックのアルミホイール・・懐かしいですねぇ♪
入庫時に内外装チェックのために写真撮ってます。。
インパネもきちんと補修されてキレイです。。
ステアリングも擦れはありませんね。
シートも綺麗に仕上げられてます。
後期型の天張りは黒ずんでしまうんですがキレイですね。。
張り替えられたのでしょうね。。
早速エンジンルームから簡単なチェックを始めます
オイルはロアレベルですがOK
先端にチョコッと付く程度まで減るとオートマが滑りますがロアレベルなら大丈夫。。
オイル交換の時はアッパーレベルまで入れるはずですので何キロくらい走ってロアレベルになったのかが問題です。。。
ガソリン臭は少ないです。。
チョイ乗りが多いとガソリン臭が強くなりオイル交換の周期も早くなります。
ブレーキフルードは量も色もOK
ラジエターは純正のままです。 ラジエターホースは一度は交換されてるようですね。
エンジン脱着する際に新しい部品に交換して水回り一新することをお勧めしています
ラジエターの口の部分に錆水が溜まってます。。
水路にはかなりの錆が出ているようですので水路メンテはあまり良くなかったかもしれません。
では・・試運転してオートマの状態を確認します。。。
ギヤを入れた時のタイムラグは長めです。
乗り心地はかなり固めです。。
そーっと静かに走ればスムーズに変速して4速まで上がりましたが・・・
スタートでちょっと踏み込むとガガガッ・・と異音とともに大きな振動がでました。
ジャダーです。
1速だけでなく2,3速、そして特に大きいのは4速に入る時に一旦抜けてからガガガっと振動を伴って入ります。。これが抜けてから急につながるという症状ですね。。
リバースでも同じような症状がでました。
フォワードクラッチ、トップ&リバースクラッチともに破損していると思われます。
ピットに戻ってECUチェックします
フォルトが3つ入ってました。
吸気温センサー
インマニの負圧 MAPセンサー
クランク角センサー フォルトは以上の3つです。
過去にセンサー交換された時にリセットしてないとフォルトは消えないのでフォルト=現在の故障 というわけではありません。
一旦リセットしておきます。
マルチ画面はすべて基準値内です。
アイドリング アイドル認識 燃調補正
スロットルポジション電圧 スロットルバルブのコントロールモーターのステップ値
フォルトだったMAPも基準値内の数値を出しています。
エンジンの負荷をECUに伝える重要センサーです。
水温センサー
表示は86℃の表示ですが・・経年でボケて低く出てくる傾向なのでエンジン降ろした際にセンサー交換お勧めです。
フォルトだった吸気温
この時は35℃ですがそのご45℃まで上がり作動していることが分かりました
オルタネーターの発電は良好です。
O2センサーは作動してます。
O2センサーの情報をもとに正常に燃調補正されいているようですね
下回りのチェックします。。
Youtube用の動画撮影をしながら点検していきます。。
左足回り・・
ハブやボールジョイントのガタは無くしっかりしています
車高調整用のロッドはネジ山がだいぶ伸びてるのでラバコンは潰れています
ショックアブソーバーはB4でした。。このショックは硬いので乗り心地は硬くなりますね
テンションブッシュはひび割れてます。。
加減速の荷重が常にかかるので痛みやすいです。。
ロアームブッシュが切れて外にはみ出してしまってました。。。
うーん、こういう切れ方はあまり見ませんね。。。交換した方が良いです。
右足回りを後ろから見たところ。。
ラックブーツも交換されています。
アッパーアームを下から支えるリバウンドバッファーは潰れて切れてました。
左足回りも右側同様にガタや破れはありません
左側のロアームブッシュも切れてはみ出してしまってました
ミッション番号と
デフケース番号は同一でした。
オートマを後ろから見たところです。
オイル漏れは少ないですね。
左ドライブシャフトの隙間からラジエターを見ると・・
ロアタンク周辺に冷却水が乾いて白くなったところがあります。
漏れてる可能性もあります。
動画撮りながら説明しています。。。
触媒が斜めに傾いてます・・・
フィルターヘッドでオートマに掛かってる油圧を測定します。
エンジン油圧とは違います。。
フィルターケースでおおよその油温測定・・約70℃でした。
アイドリングではなかなか上がりませんが高速での長距離走行だと100℃以上になります。。
サーキット走行するワークスATはオイルクーラーを付けても120℃位まで上がることもあります。
油温と油圧は相関関係にありますからオートマMINIにとっては重要な数値になります
ニュートラルでの油圧は・・
約680kpa
1速での油圧は・・・
少し下がって 約670kpa
リバースは
約1120kpa
油温があまり高くないこともありますが油圧は正常値でした。
油温が上がれば油圧は下がります。
ドレンボルトに付いてる鉄粉をチェック
オイルが抜けすぎないように別のドレンボルトを用意してサッと入れ替えます
ドレンボルトには鉄粉はほとんど付着してませんでした。。
これならギヤドラムは再使用できると思います。
では・・MTM様のご来店をお待ちしています。
作戦会議しましょう。
6月24日追記
右の方が今回ご依頼いただいたMTM様。。。
キャメルオートの安心オートマをお選びいただきありがとうございます
少々込み合っていますので2か月はかかると思います。。
修理中にご相談があれば連絡させていただきます。
しばらくお待ちください。。
7月1日追記
エンジン降ろしまでまだ時間かかりそうなので先にボンネットリッド取付け作業から行います
鈑金工場に向かいます。
ボンネットリッドを固定固定するためにリベットの下穴をあけます
仮留め
リベットで固定していきます
完成です。
つづく
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