日本列島北から南まで、気温の差がかなりある時期になって、北海道あたりではミニもガレージで冬眠してるかも知れません。
ミニが新車で売られていた頃は地球の温暖化はまだ顕著ではありませんでした。日本も今ほど強烈な暑さで熱帯みたいな日中の気温は無かったし梅雨め普通にありました。今年みたいに6月に梅雨明けなんて考えられない時代です。
当地富山はこれからが雪の降る時期ですが、気温でいうと3度前後が早朝の気温になります。それだけ寒くなると、短いクランキングで始動、直ぐに安定したアイドリングをするミニは吸気と排気のバランスが新車並にいい個体と言えます。
その真逆にマフラーは触媒以降が抜けのいいもので、エアクリーナーもフィルターだけみたいなタイプはエンジンが暖気して燃焼室も程よく暖まり点火も安定してこないと暖かい時期の安定したアイドル数値に落ち着かないのが普通です。
ミニは燃焼室へ直噴エンジンではないから、キャブレターとさして変わらない吸気です。ただECUが薄いガソリンで点火時期を早く、頻繁に調整してアイドリングを維持しようとするので、アクセル調整をずぼら出来るだけで、同年代の日本車軽四の550cc時代にキャブレターエンジンだったものより劣ります。
エンジンの不調時、必ずチェックが必要なのはバキュームラインですが、単にホースの劣化や外れ、割れだけでなく、マッチ箱みたいなオイルトラップの内部に詰まりがないか、スロットルボディーの二本のブローバイに繋がるパイプやスロットル内部にスラッジが溜まっていないかも掃除してください。
マフラーの出口が太くて抜けがいいと始動後のアイドリング安定にはかなりのマイナス要素になります。完全に暖気が済めば大丈夫ですが、それはある程度走行しないとダメでして、欧州車はミニのインジェクションエンジンよりずっと前から、始動したら走り出すようにとオーナーズマニュアルに書かれています。ベンツやボルボなんかも寒冷地の車種ですが、メーカーはそう勧めています。
これから年末にかけて寒さが続くと、ヒーターを入れたり、リアの熱線を入れたり、ワイパーは使うしライトを点けて走る時間も増えます。強化タイプのオルタネーターは有効ですが、バッテリーは充電能力が下がればオルタネーターが頑張っても充電不足しています。ヒーターブロアーのスイッチを入れるとアイドリングが下がる,そんな状態の場合はバッテリーを交換した方がいいでしょう。ある日突然、エンジンが掛からない、あれ?というタイミングが来ます。その後で何となくエンジンは掛かってやれやれと思う事が秋以降あったミニはレッカーの世話になる前に対策下さい。マメに充電してもフル充電してませんからね。
今は気軽にバッテリー繋いでくださいと見ず知らずの人に頼めない時代です。ガソリン満タンとバッテリー交換は思い当たる節がある方はお気をつけて下さい。