曽根です。
KTZ様 初キャメルありがとうございます。
新車からずーっと乗って今までディーラーでメンテしてもらってましたが
旧MINIを整備できるメカニックがいなくなってしまい
今回からキャメルオートにご来店いただきました。
ありがとうございます。
定期メンテのオイル交換からやらせていただきます。
気張らず、自然体でMINIに乗り続けてる・・感じが伝わってきます
ウッドパネルは新車オプションで交換してもらいました。。。
28年前のことですね。。
実走行ですね・・81600㎞
今日はお預かりさせていただき八王子駅まで おと～と君でお送りさせていただきました。
さて、戻ってきて今晩できるところまで点検します。。。
整備の手が入っている感じがします。。
オイル量は良好。。
レベルゲージで見る限りオイルの色も割ときれい・・鉱物油でしょうか。
距離ではなく半年ごとにオイル交換しているそうです。
ガソリン臭は少し感じる程度。。。
燃料希釈は少ないです
ブレーキフルードＯＫ
冷却水ＯＫ
ベルトＯＫ
あれ・・ヒーターバルブは撤去されヒーターケーブルが残されてました。
1年中温水がヒーターに回ってるのですね。。。
夏は暑くないですか？？
93年式はガラス管ヒューズです。
4連ヒューズボックスもオリジナルのままです
エアクリーナーの後ろにあるラインヒューズ群もガラス管のままですね・・・
この中に、ECUと燃料ポンプのヒューズがあります。。
老朽化で接触不良を起こしやすくなってます。
すべてのガラス管ヒューズをブレード型に交換することをお勧めします。
走行テストです。
エンジン、ミッションは快調ですが・・
乗り味が硬くて、跳ね気味なのと、
左前からコトコトと異音と振動が伝わってきます。
後ほどリフトアップして点検します。
まずはミニモニでECUチェック。
フォルトはありませんが・
アイドリング回転が高く、アイドル認識してない状態です。。
インマニの負圧は正常
水温は88℃まで上がってますね。。
ただ・・センサーの温度精度は改めてチェックする必要ありますが・・。
吸気温
電圧OKですが、通常エンジン掛かってる状態だと13.7vくらいまでは上がって欲しいですね。
O2センサーＯＫ
燃調補正ＯＫ
回転が高いのでスロットルを強制的に動かして吹かしてみます
さっきより回転は下がりましたがステップ値がゼロになってしまいました。。
ステップ値がゼロの時は、2次エアーを噛みこんでる場合があるのでパーツクリーナーをバキュームラインに吹きかけてみましたが変化なしです・・
過去にも調整した形跡がありますがステッパーのネジを調整してみます
スロポジ電圧が0.12Vなのは低すぎますが、アイドリング回転とステップ値が規定値内に収まったので今日のところはここまで。。
今後もスロポジ電圧には要注意です。。
下回りチェック
オイルフィルターはきれいですね。。前回交換されてるようです。。
ミッションと同じオイルで潤滑するMINIには磁力型フィルターPECSが最適です。
今回はフィルター交換しませんので次回ぜひPECSにしましょう。。
右足回り・・ ドライブシャフトブーツは最近交換されたようです。
パッドはまだ大丈夫。
新車から28年間支え続けてくれたラバコンはペッチャンコですねぇ。。
是非‥ラバコンやショックを交換して新車の乗り心地に戻してあげてください。。
左の足まわり・・ こちらはアウターブーツにヒビがあります。
タイロッドを上下に揺らすと『コトコト』と先ほど試運転で出てた異音とガタですね。。
ナイロンベアリングが消耗してます。これは交換が必要です。
ラックブーツには切れるまで時間の問題なくらいの深いヒビがあります。
ナイロンベアリングと同時に交換しておいた方が良いですね。
左右のデフサイドシールからの漏れもなく
このMINIはオイル漏れが少ないです。。。
リヤ側の点検
ショックアブソーバーの減衰力は抜けてますね・・
交換すれば突き上げが格段に減ります。
リヤのラバコンもペチャンコです。。
ラバコンとショック交換で乗り味は激変しますね♪
ブレーキダストをエアブロウ・・・
大量のダストが出ました。。 これだけでもブレーキの効きが良くなります
今回のもう一つのご依頼はスタッドレスタイヤに交換です。
タイヤサービスさん、夏タイヤと入れ替えてくれました。。
足元は冬支度バッチリ。。
オイルを抜きます。。
茶こしには異物が少々。。鉄粉のほかに銅片も混じってるようです・・
ミッションから出てきてます。。
ドレンボルトにも大き目の鉄片が付いてました。。
早めに磁力型フィルターPECS取り付けることをお勧めします。
オイルは定番のワコーズプロステージ
マニュアル車は10W40をチョイス
そしてエステル系添加材の SOD-1も定番です。。
エステルによる強力な清浄分散機能 潤滑でエンジン、ミッション内部の清浄と保護。。
ミッションの入りが良くなるのを体感できると思います。
ちゅうにゅうちゅう。。
オイル量を確認してＯＫです。。
こうしてお客様全員のオイルカルテを作成しています。
これらはエンジン、ミッション内部の状況を察知する重要なヒントになります。
今後の推移に注意していきます。
この後、グリスアップとナイロンベアリング＆ラックブーツ交換です。。
つづく
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