曽根です。
沖縄県のYMD様から安心オートマのご依頼をいただきました。
最寄りの拠点から運んできてくれた陸送ゼロの方です。。
安心オートマらくらく便なら沖縄⇒東京八王子が46800円と超格安で運べます。
10月5日沖縄で引き取り・・
やや海が荒れてたとのことで予定より3日遅れで本日14日に到着しました。
長旅お疲れさまでした。。。。
リヤボードの上にいる何人かが驚いてるようす・・・
見慣れない星に来たようだ
どこだここは・・・
キャメルオート? ・・・ 安心オートマ?・・・とか書いてあります。
最近調子悪そうだったから、遠くまで修理に来たみたいだな・・・
見張りは続けろ。。 ラジャー
・・・・・・・・・・・・という話し声が聞こえてきました。。。
シートの経たりは少なく内装もきれいですね・・。
テスト走行の前にエンジンルームから軽く点検します。。
エンジンオイルはロアレベルですが走行には問題ありません。。
粘度が柔らかい感じがしました。。オイル交換時期のようです。
タペットカバーからオイル漏れ。
最後の組付けのときにパッキン交換しましょう。
冷却水は・・ほぼ透明な水でした・・
ブレーキフルードは酸化でかなり変色してました。
リヤブレーキのホイルシリンダーは点検、分解されてないようですが車検ごとのカップ交換をお勧めします。
比較的最近にクーリングファンは交換歴ありますね。。
冷却系のトラブルがあったのでしょうか・・。
サーモスタットとラジエターホースも過去に交換した形跡がありますが・・・
バイパスホースに亀裂です。。
ホースは交換、できればラジエターも交換しておきたいです。。
ヒータージョイントパイプは金属製に交換済みでした。
エンジン不調です。
排気から黒煙も出てるので燃調が濃いようです。
ミニモニでECUチェックj。
水温センサーにフォルト。。
一旦リセットしておきます。 再発したら精査します
アイドリングが1653回転は高すぎです。
スロポジセンサー0.70v や ステップ値109 をみると2次エアーではなくスロットルバルブを開けて自ら回転を上げてるようです。
インマニのバキューム値はやや高めですが基準値以内です。
燃調が合ってない場合も高めになります。
水温30℃ ????
しばらくアイドリングさせてたのに明らかに低すぎです。
非接触温度計でサーモケースの温度と比較。。。
サーモハウジングで73.7℃ 水温センサーが28℃。
水温センサー故障です。
アイドリングが高いのはECUがまだ暖機運転中でファーストアイドルを上げてたからですね。
ECUは水温が低い情報から燃調も濃くしてます。
吸気温33℃
電圧OK
O2センサー稼働してます
水温センサーの誤情報からECUが濃くしてるので・・・
エキマニのO2センサーからの情報で薄くしようとしてます。
室内の水温計も同じ水温センサーからの情報なので下の青ラインのまだ下の方にいます・・
燃調濃すぎてエンジン不調ですが、オートマのチェックのために試運転に出ます。。
ある程度回転を上げると吹き上がってくれます。。
リバースのストールテスト中T&Rクラッチからでしょうかガタガタと大きな音と振動が発生。。
リバースに何らかの異常があることは確認できました
前進は2⇒3速で抜けるように回転が上がり4速に入る動作です。
3速は滑ってますね。
3速とリバースはシフトアップ時に同時にドラムを締め付けて回転を合わせる仕事をしていて、この2つのバンドの摩擦材が剥がれてることは珍しくありません。
走行中左前からゴトゴトと振動と異音が出てます。
アクセルON⇔OFFでさらに音と振動が増長します。
そしてアクセルONで右に、ブレーキで左に流れます。。。
左前輪に何かが起こってることは確実です。。
リフトアップして下回り点検
右前足。。ハブやボールジョイントのガタは大丈夫でしたが、
ドライブシャフトブーツがパックリ割れてました。
サスペンションを下から覗くと・・コイルに交換されてました・・
新しいラバコンへの交換をお勧めします・・
アッパーアームを下から支えるリバウンドバッファーはヒビが多く割れる寸前・・
特にコイルサスの場合は十分に注意する必要があります。
左足。 こちらのドライブシャフトブーツは割と最近交換されてるようです・・
ラックブーツも大丈夫でしたが・・
タイロッドを握って上下に揺らすとコトコトと異音と振動がします。
走行中の音はこれですね。。。
アクセルON⇔OFFで左右に流れるのもこれが原因ですね。
このまま放置するとガチャンガチャンという金属音になります・・。
タイロッドとナイロンベアリング交換必要です
オートマは全体的にオイリーです。。
ドレンボルト周辺のオイル漏れはコンバーターシールからです。。
漏れだすと大量に漏れてくるのと、エンジンを降ろしての交換作業になるので
ここには高品質のシールを使いたい…との思いで日本国内で型から起こしてオリジナルで制作しました。 これでオートマMINIのオイル漏れはほぼ解決です。。♪
アンダーガードとオートマミッションの前面の隙間に見える
インヒビタースイッチ・・・ここも漏れやすいのですがこの個体は大丈夫ですね。
フロントサブフレームとの隙間から上を覗いたところのオイルフィルターケースから漏れてます。
ここはオートマMINIのオイル漏れ原因ナンバーワンです。
そして生まれたのが 『絶対漏れないフィルターケース』 60年のMINIの歴史を塗り替えた商品です。
オートマから出る鉄粉を100%吸着して2次摩耗を防ぐ磁力型フィルターPECSとの合わせ技・・に交換お勧めです。
ミッションケース番号とデフケース番号は同一です。
おそらくこのオートマは分解されてないと思われます
タイミングカバーからの漏れですね・・・
キックダウンSWからのオイル漏れもオートマMINIの定番でしたが
対策品と取付け方法の改善でこれもオイル漏れは解決済み。。。
デフサイドシールは左右から漏れがありますね。
右側はデフサイドシールのほかにインナージョイント内部を伝っての漏れもあります。
分解して中蓋をしっかり取り付ける必要があります
これは左のドライブシャフト辺りから上を見てるところです。。
ヘッドガスケットからの漏れがあるかもしれません。。
エンジンを降ろしたときに再点検いたします。
リヤもコイルサスです。
抜けたショックアブソーバーとの組み合わせは揺れが収拾せずに不安定でフワフワした乗り味になります。。 やっぱり・・ラバコンお勧め♪
助手席のフロアにパーツが積み込んでありました。。。
次にオートマに掛かる油圧チェックとドレンボルトの鉄粉チェックを行います。
10月15日追記
(✳︎ デジカメのマイクが不調みたいで音声が不鮮明ですみません・・)
フィルターケースでおよその油温測定・・
フィルターヘッドからオートマに掛かる油圧を取り出し・・
油圧計をフロントガラスの貼り付けて
油圧チェックは
前進側 6.5㎏ リバース 12㎏でした。
やや油温が低いのと水温センサー不良でアイドリングが高いので油圧も高めに出てます・・
別のドレンボルトとサッと入れ替えます。。
あー・・大量の鉄粉が付着してます。
ブレーキバンド摩擦材の異常摩耗でドラムを攻撃してしまってます。
残念ながらドラムの再使用は絶望的です・・。
それと、大量の鉄粉がオイル内に混じってコンバーター内の壁に付着してます。
安心オートマにしてからもコンバーター内から流れ出る鉄粉が出続けます。
この微細な鉄粉は今後もノーマルの紙フィルターを通り越してエンジンへも攻撃をします
鉄粉から2次摩耗を防ぐことができるのは磁力型フィルターPECSだけです。。
参考ブログ・・・『安心オートマにしたのにどこから鉄粉が出てくるの?』
つづく
キャメルはブログランキング参加しています
Follow @CAMEL_MINI
ツイッターからブログ記事の更新など分かりやすいですよ♪
キャメルオート オンラインショップ
PECSや売れ筋パーツ販売してます
ローバーミニ専門店 キャメルオート
http://camel-auto.co.jp/ TEL.0120-810-002