曽根です。
毎日暑い日が続きます。。。
そりゃMINIも暑いですよね。
このMINIもどんどん水温計が上がって右一杯までいっちゃうんです。。というご依頼です。
代理で持ってきたのでクマさんでよろしく・・♪
はい、承知しました
平成5年式ですが、並行車で型式不明ですが、車台番号からグレードはメイフェアですね。。
センターメーター+バケットシートでスパルタンな仕立てですね。
SUツインキャブ で クーラー付きです。。
65Dのイグナイター付きデスビに最適なコイルの1次抵抗は1Ω前後ですが
このコイルは3Ωですね。。 適正なコイルにすれば点火パワーは上がります。。
オイルの量はOK
ブレーキフルードの量もOK
では、スリーチェックで各部の温度を測定しながら水温上昇の様子を点検します。
室内の水温計は 1/5 位の位置
サーモハウジングの下側も同じくらいで51℃
水温計の針が真ん中を少し超えました。。
ヒーターバルブの周辺を非接触温度計で測って70℃ですが、
サーモスタットの密閉は良好のようですね。
更に水温上昇して・・
針は半分より更に右に
ラジエターの温度は87℃
サーモスタットは開いたようです
ラジエターに勢いよく流れこんできてるのでサーモスタットの開弁量も良好
あとは、ラジエターがグングン冷却してくれれば問題ないですが・・・
気温も暑いこともあり更に水温上昇が続きます 90℃
ココが90℃の位置です。
この位置が95℃
現実的にはこの辺りの温度は許容範囲ですが、
水温計の針を見ちゃうとちょっとドキドキしちゃいますね。
ラジエターの下から沸いてきてます。。
ラジエターを通ってもあまり水温が下がってないのですね。
電動ファンが回ればラジエターの水温が下がることが期待できますが
まだ回りません。
あー、ラジエターとフェンダーの間の隙間に、ゴムのストーンガードが無いんで
電動ファンが回ったとしてもこの隙間から空気を吸ってしまい、ラジエターコアには風が流れないですね・・・・
100℃を超えて危険なのでラジエターキャップは閉めて
非接触温度計で測定・・ 102℃です。
102℃で水温計の針はココ、。
このくらいの温度で電動ファンが回ってくれれば正常の範疇なんですが・・・
回りませんね。。。
走行テストします
サスペンションはかなり硬めで突き上げも強いです・・・
フロント周りからコトコトと振動を感じます。
エンジンは4気筒ともきれいに爆発してますね。。
戻って、下廻りの点検の前に電動ファンのチェック。。。
ラジエター下のサーモスイッチには電気来てました
そこを直結にして強制的に電動ファンを回そうとしましたが・・・・回らず。。
しかし、ファンリレーがカチカチと反応してます
ファンリレーが作動して電動ファンに電気を流す仕組みです。。
しかし、電動ファンに繋がるコネクターまで電気きませんね。。。
リレーの前後の動力用の電源に問題アリです。。。。
これは後ほど修理します。。
水路洗浄してラジエターやヒーターコアの汚れをきれいにして、
ラジエターを囲うストーンガードで風を逃がさずに、電動ファンが回れば大丈夫かな・・・。
その他の部分も点検します
SUツインキャブとインマニが直付けなので熱が伝わってパーコレーションしやすいです。
これだとエンジンが熱い時の再始動は困難かもしれません。
下廻りチェック
右足まわり
アッパーボールジョイントにガタがありましたが
ハブベアリングはOK
ショックアブソーバーはスパックスです。。これキコキコ音が出ます
パッドはまだ十分残量あります
左あしまわり
こちらはハブもボールジョイントにもガタはありませんでしたが・・・
アッパーアームとラバコンの間のナックルジョイントの樹脂カップが飛び出し始めてます
ナックルジョイントを交換するなら、硬くてペッチャンコになったラバコンを交換して新車当時の足回りにリフレッシュするのをお奨めです。。。
左のタイロッドを上下に揺するとカタカタと音とともに振動します。。
走行中に感じたコトコト音はコレですね。
ナイロンベアリング交換が必要です。
左右のデフサイドシールからオイル漏れはあります
エンジン背面の機械式燃料ポンプの取付面からもオイル漏れしてます。
パッキン交換だけでオイル漏れ修理する方法もありますが、
機械式ポンプを取り外しブラインドプレートで埋めて、リヤのガソリンタンクのそばに電磁ポンプにする・・のは定番です。
チェンジシールからも漏れてますね。
後ろから見るとマフラーが右に傾いて見える・・・・とのご指摘でした
はい、確かに右向いてますね。。。
マフラーの取付ステーが剥がれてます・・・
マフラーのフロントパイプ側からみると、ジョイントパイプになってる部分が溶接されてるので回転させることができずにマフラーの向きを調整できる構造ではありませんでした。
回転できるようにするには二股部分とフロントパイプを交換する必要があります
リヤハブベアリングは左右ともガタが少々あります。
ハイローキットは旧式で特殊工具が必要なタイプです。
前後ともに回らなくなってしまってるものが多く、足回りリフレッシュされるときにハイローキットも交換お奨めです。
つづく
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