ミニのアースケーブルはエンジン左のステディーロッド部分と
バッテリー横のフロアとマイナス端子をつなぐ2本です。
その2か所のいずれかが断線や接触不良を起こしていると
バッテリーへの充電が不足して始動不良、セルモーターの回りが悪い原因になります。
見た目で全く問題がないようでも、導通を調べると、あれ?と言う事があります
特にボディーとの接触面は塗装を剥がして鉄板地肌としっかり直付けされていないといけません
バッテリーに軽自動車用の小さなものを使ってる場合を除き、まだ古くないのに1週間後にエンジンを掛けると何だかセルが重いなあ、と言う場合は充電を目的としたちょい乗りが効果していません。
エンジンが掛かってる状態でバッテリーで電圧を測った時に14V近くあるのが理想です。
これはオルタネーターの良し悪しの問題ではありません。チャージランプが点かないオルタネーターの故障は少ないので安易な交換は見立て違いの場合が多いです。
アースの取付が特に問題ないのにエンジンが掛かってる時のバッテリー電圧が13Vちょっとの場合はアーシングケーブルを1本追加するだけで電圧が上がる場合が多いので試してみる価値があります。
※注意点として、先の2本のスタンダードなアースが機能してる事が大前提です。そうでない場合は追加したアーシングが補助ではなくなりますので注意してください。アクセルワイヤーが重い場合、既にアース化して内部が溶けてる事がありますよ。
8SQのアーシングケーブル、太さで6.5㎜くらいのものですが、90㎝の物を用意します。
どこででも切り売りしてるところがあるし、自動車電装店で頼めば分けてくれます。
ここでは私のアーシングケーブル作りをご紹介します。
材料はケーブル90㎝、8SQ用の端子2個、キャップ2個です。
あらかじめキャップはケーブルに通しておいてください。あわあわ石鹸を塗れば挿入もスムーズです。金具をカシメた後からは付きません。熱で収縮するチューブでもOK.私はルックスを気にする方なのでケーブル同色で仕上げています。
専用のペンチでカシメるとこんな感じ。
さらに念の為、カシメ内部にハンダ付けしておけばばっちりです。
カバーで端子部分を覆った完成です。
エンジンルーム左奥に何本も黒いアース線がボディーに共締めされてるところがあります。そことオルタネーターに付いてるケースを組んでるM5くらいの小さなナットをつなぎます。エンジンルーム内左を通ってちょうど良いくらいに取り付けできるはずです。
取付前とアイドリング時で0.3~0.4Vくらいの上昇が得られるケースが多く、14V前後まで改善されるようならバッテリー上りの防止に役立つはずです。
先ほども触れたように、ケーブルは黒線なら電装店で分けてくれるはずです。その際にコレコレしかじかと端子のカシメまで受けてくれるところがあると思います。丁寧にお願いしてみれば快く受けてくれるところは少なくないはずです。
簡単な改善ですが効果が大きい場合もあるのでお試しになってみて下さい。