一年を通じて一番車検が多い時期が今なんですが
一年一年、フィードバックされる情報が変化してきています。
もうミニは立派なクラッシックカーと考え直すべき状態になっています。
つまり、乗っても乗らなくても車自身の劣化が止まりません。
機械と人間は違いますが、人間だって細胞レベルで身体を見た場合、約一年くらいの期間を掛けて髪の毛や爪が伸びるように古い細胞が新しい細胞に変わって、古い細胞はウンチになって排出されるわけですよね、つまり一年後の自分は細胞レベルで見れば全く別の生き物になってるわけです。
ところが機械は交換されていない限り、生産された時のままで経年劣化が日に日に進んでいます。
さて最近の傾向と言う事ですが、古いFF車のミニ、おまけに基本的な部品設計はたとえ2000年製造の最終型だとしても1980年代のそのものの形状で構成されています。
車検ごとに2年で3~5000キロ程度の走行距離で楽しんでる人は緩やかな劣化ですが、年に10000キロ走る人は2年ごとに相当の部品交換を必要とします、ギコギコ音を立てて走って会社や家族から後ろゆび指されたくなかったら
身近な例で言うと
フロントのスイベルハブベアリング、キャンバーをつけなくてもタイヤが昔より太くなってるし、145/70R12だとしても、昔に比べればグリップも高いので、消耗は早いです。
これまではベアリングだけ換えて対応してきても、ブレーキディスクがらキックバックが出るまで早い車が増えてます。
つまり、ドライブシャフトアウターのCVジョイントがダメって事です。その分、幸いにホイールベアリングはティムケン製だけでなく中国製の安価な物も供給されているので、部品代だけなら、CVジョイントとベアリングの部品代がティムケン製ベアリングより安いか同等の価格です
あなたの主治医がCVジョイント換えるだけで高い作業費請求するなら、その主治医を止めた方がいいですよ
だって、ハンマー一発で外れて、新しいCVジョイントにはグリスまで入ってるからスプラインを合わせてもう一回ハンマー一発で元に戻ります。確かにスイベルハブ外したり、ブーツのジョイント側のバンドを巻きなおしたりはあっても、力仕事でもなく、さしたるテクニックも必要としません。
ブレーキローターやパッドも一番廉価版で全く問題ありません。とにかく一揃え換えたら、もう全然違うはずです。
英国だったら、リアブレーキのバックプレートから換えちゃうんですよね、けっこう腐蝕してるから。
でも日本だとホイルシリンダーだけ交換しています。
ホイルシリンダーの価格も昔に比べたら安くなりました。今度はバックプレートごと換える時期が来ると思います。
そうやって結構な部品交換をもう少し踏み込んで行わないと、良い整備とは言えない状態まで元の状態が悪くなりつつあります。
中古車購入時にあれこれ換えますみたいな事を売りにしてる店は多いですが、案外安い部品しか換えてません、やっぱり総額を抑えたいですからね
ミニの車検整備にどれくらいの費用が掛かるか気にする人が少なくありませんが、
先に触れたように、安い部品があるにもかかわらず品質が良いと高い部品を進めるお店なら車検費用も中古住宅の外壁塗る位請求するみたいです。
かと言って、ユーザー車検の金額をベースに高い安いを言う人は、ハッキリって乗るのは自由ですが、自分のスタイルを人に話すのは聞く人にとって混乱や迷惑を被ると私は思います。
じゃあ高くても良いの?と言われたらそうじゃなくて、作業相応の価格かどうかが問題です、と言いたいのです。
2年であれこれ替えなきゃならないのはミニの特性です、古いから。
換えれば相応の違いがあります。
そうじゃない個所、換えても違いの分からないものは、例えばショックアブソーバーだって黒い純正同等だって、くたびれたメーカー物より換えた後のフィーリング良いはずです。
ミニはクルマ音痴が乗るにはちょっと費用負担が大きい車です。
だからいい歳こいたおじさんがミニカーを買ったり100円ショップに走ったりして欲求満たしてるのかもしれませんが
平成初期のミニオーナーたちの様に雑誌読んでミニの情報しっかり仕込んでおかないと、キツイですよ。
ぜひ詳しくなって良いミニライフを楽しんでください。