ピストン/コンロッドの組付に入りますが、A+998後期の圧入ピストンの悩みどころ…
ピストンリング。
書くと長くなるのでw理由は割愛しますが、これまでウチで組んできた998用のエンジンには
どれひとつ新品のピストンリングを使ったものはありません。
とはいえ、長きにわたって使われてきたリング。
ホントはお疲れ様と言ってあげたいんですけどね…
普通ならがっかりしてしまう合い口であっても、”張り”があればOKですが
(と書きつつも一応、測定しましたが)
長期使用のトップリングに見受けられる段付き摩耗は、ちょっと見過ごせません。
…いやぁ、何でも取っておくもんですw
優し~く使われてきたであろうディッシュピストンからトップリングのみ拝借して
ピストンリングを取り付けて
この”コンペ”ベアリングは、通常の表面処理ではなくオイルコーティングが施されており
それの洗浄・脱脂を行ってから組み付けるのが正規の手順だそうです。
クリアランスからしてこのままでもいいと思いますが、パンチがないようなら…
ケミカルに頼ることにしましょう。
で、油路水路にはプラグなどを取り付けて
ペイント。
これまで使っていたエンジンと同じく黒にしました。
ヒトで言えば心臓にあたるオイルポンプ。
致命的なダメージはありませんが、まぁまぁ荒れてます。
中古メタルなどを使い超特急で組み上げた前回のOHと違い
(逆にそれが後の好結果に繋がったのか?!)
今回はしっかりじっくり作業させていただいているので、ここは手堅く新調しましょう。
上:オートポンプ新品(現行品)
下左:ホボンイートン新品(純正後期/NOS)
下右:コンセントリック新品(純正前期/NOS)
ん~…
カタオカの独断でwコンセントリックを。
ちなみに、#10のエンジンにもコレを組んでいます♪
入手時にクリアランスを測定の上保管していましたが、確認やら何やらいろいろやって…
とっくに生産中止のこのポンプ用のロックタブ。
海の向こうにNOSを見つけてはいるのですが、わざわざ取り寄せるような贅沢をしなくても
要は適正な締付トルクを維持して緩まなければ良いので、手間はかかりますがワイヤーで。
テンショナーやスプロケットなど「それなり」ですが、この辺りはあえて?!全て再使用します。