シリンダーブロック交換準備。
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コアプラグなどを取り外した後、一度目の洗浄。

998チャレンジはブロック上面の機械加工が認められていないので、この段階でオイルストーンで擦り倒して手修正面研wしっかり面出ししておきます。
長年使った9スタッドのブロック上面は大抵、外側(No.1,No.4シリンダー側)にいくにつれてアタリが悪くなっています。高圧縮を狙った所謂”三枚おろし”ガスケットを用いる為必ず行う作業ですが、正しくガスケットを組む場合でもじんわり水漏れなど無用なトラブルを回避する為にやっておくべき作業です。

ちなみに998の規定。
スリーブによるシリンダーの補修は認められていますが、ブロック上面の研磨は認められていないという…

オイルギャラリーやウォータージャケットなどもしっかり洗浄したところで
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ブラシの入らないところなどを突いてみたり、バリ取りしたりして
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入浴w
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オリジナル カムメタルリムーバー&リプレーサー
これがあればラクラクカムメタル交換♪
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ということで、ひと風呂浴びて二度目の洗浄。サッパリしたところでカムメタル交換。
伝家の宝刀『Vandervell』投入します。

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念には念をで三度目の洗浄を行い、組立作業に入ります。
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カムシャフトは「それなり」的な状態ですが、再使用に支障はないでしょう。
組み込んでスムーズに回ることを確認して
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お次はクランクシャフト。
僅かな”振れ”があったり、ジャーナルに1本深い傷があったりしますが
振れを修正するストレスやリスクを考えると触らない方が手堅いし、傷を消すにはジャーナルを研磨することになりますが 「研磨」=「機械加工」=『規定違反』 とか言われかねないので…消極的ですがそのまま再使用します。
状態の良い998エンジンのクランクも少なくなりましたし、再使用しても問題のない程度という経験に基づく判断…大丈夫、ウチの998車輌のクランクより状態いいですw
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親子メタルは共にACL。子メタルはレースシリーズを使って組みます(^^)IMG_6093
このクランクは元々HLのエンジンに組まれていた物と記憶しています。
旧タイプクラッチを使うとスラストメタルのリア側が減る傾向にあり、クランクも摩耗したりします。
このクランクを組み込んだ時は既に面が荒れてはいたものの、クリアランスはまずまずだったはずですが…
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一度傷みだすと、バートクラッチでも減っちゃうんですね…
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加工なく、適正なクリアランスを確保する為にオーバーサイズを用いることに対して『規定違反』なんて言わないですよね?!
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スラストを最適にしたら、お次はメインジャーナルのクリアランス測定。
うんうん、流石のACL。手堅いですね~
いい感じのクリアランスでスルスルです♪
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これまたオリジナル ピストンピンリムーバー&リプレーサー 登場。
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で、傷んでいたNo.2ピストンを交換。
岐阜の某御大からお分けいただいたありがた~い物なのですが、これがまたご丁寧にピストン・ピン・リングをバラシてセット保管されていたという…見習わなければです(^_^;)
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と、そんなこんなでピストン/コンロッドの準備も完了。
いやしかし、カーボン落とし。
久々にかなりヒーヒー言わせていただきましたw


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投稿者: 片岡屋

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