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見覚えのあるケースwww
今年の下半期で3度目のご入庫?!

先月下旬には届いていたものの、ここのところ作業予定が立て込んでおりしばらく放置w
ここにきてやっと次の車輌入庫まで少し空き時間が確保出来たので、お待たせしつつの作業着手です。
出来れば一気に作業を終わらせたいですが、今回は「2ndギヤ抜け」の症状ありとお聞きしています…
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開梱。
バラされちゃうと不具合原因を掴みにくくなる恐れもあるのでアレなんですが
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納得いくまでキレイにしたいお気持ちもわかります…(^_^;)

すんなりギヤ抜けの原因が特定出来ればと願いつつ、作業開始~
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まず、手を付けられていないサードモーションシャフト廻りの分解。
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ギヤ抜けの原因として考えられるひとつ、1st/2ndギヤのシフトフォーク。
写真右が付いていた物(1.3i)、中と左は当店ストック?!の中古(1000)。
外観形状に違いはありますが、互換性ありです。
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シンクロナイザーハブを仮合わせしてみます。
元々付いていた組み合わせ。
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ミニ1000の中古物。

ハブの収まっている部分のクリアランスが随分違いますね~
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接触するスラスト面には当然摩耗はあるものの、見た目にはそこまで酷いわけでもなく…
摩耗というよりは、少し”開いて”しまったようです。
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今回の物には問題ありませんでしたが、ベルクランクとセレクターシャフトの接触面が開いたり摩耗が進むケースもあります。

ということで、ギヤ抜けの主な原因はシフトフォークですが…
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そもそもそんなことになる元凶は
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1stスピードギヤジャーナルです。
サードモーションシャフトに対して圧入されているこのスリーブ状のパーツでシンクロハブの位置が決まりますが…偶にこの”嵌め合い”の緩い物があり、これは指で摘まんで引っ張る程度で抜ける緩さでした。
2ndギヤからシンクロハブの距離関係が一定でなければ、当然ギヤの噛み合いが浅くなったりするのでギヤ抜けを誘発することになります。
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ということで、こちらは当店のグッドユーズド品で対応しておきます(^^)

シフトフォークは新品の在庫なくw使えそうな物とはいえ摩耗もある中古をお出しするのもなぁ…ということで取り寄せ中。
入荷までに進めておける作業を済ませておきます。
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シンクロナイザーハブの状態は良さそうですね(^^)

シフトフォークがしっかりしていれば問題はないと思いますが、シンクロナイザースプリングとボールを交換しておきます。
シフト操作が、よりカチッと節度のあるものになりますよ♪

あとは納品後の依頼者様での作業ですが、メタルスティックブッシュとセレクターシャフトのボール,スプリングの交換でシフトフィールは完璧です。
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続いてギヤのチェック。
状態はとてもいいですね~
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シンクロリングの状態は「もう少し使えそう」ではありましたが、”底付き”寸前な物もあり全数交換します。
で、いつものようにギヤとのマッチングチェック。
今回は写真の2種でキマりました♪
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シンクロリングが決まったので、ここまで組み立てておきます。
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その他のパーツの交換要否などの見極めをしつつ
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ケース側も組み立てておいて支障のないところまで作業を進めつつ
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シフトフォークの入荷までに出来る作業は終わらせておきました。

入荷したら、後編へ(^_-)


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投稿者: 片岡屋

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