オーバーヒート修理などでのお預かりから、お返しさせていただいてほどないラストミニ。
どうもファーストアイドルが効いていません。
先日お返しさせていただいた時点で既に確認出来ていたことではありましたが
温間…特にエアコン作動時にエンストすることがあったということで、再入庫となりました。
Mpiモデルにはアイドルエアコントロールバルブ(IACV)と呼ばれるバイパスエアバルブがあり、メインのスロットルバルブが全閉(厳密には僅かに開いています)の時でもそれが冷間時などの吸入空気量の補正をします。
一般ではアイドルスピードコントロールバルブ(ISCV)などと呼ばれたりします。
国産車などのISCVなどと同じで、カーボン汚れがたっぷり堆積しています。
清掃して正常な動きを取り戻して補正が効けば改善するかも?という目論見でしたが
通電させても、作動音はしても目立った動きが確認出来ません…
当方にはMpiの整備実績はありません。よって明確な資料も裏付けとなるデータもないので確証はありませんが、恐らく正規本来の状態ではない気がします。
R.P.M=回転数 E.C.T=水温 M.A.P.SENSOR=マニホールド負圧
STEPPER POS.=エアバルブ(モーター駆動のロッドのストロークを数値化しているようです)
冷間で137という数値が
完全暖気で8~10になります。
数値が変化しているのでモーターは作動しているようですが…
この数値が16~25になるように
「スロットルストップスクリューを調整せよ」という指示ですが
どうにもその値には収まりません。
温間でも吸入空気を多少はバイパスさせているのかどうかもわかりませんが、バイパスエアーの取入口を指で塞ぐとかなりのエアーの吸い込みが確認出来、またいい感じのアイドル回転数になります…
お返しまでの時間に制約もあり、こちらもここのところかなりの作業待ちなど立て込んでいることもありで
アイドリングでエンストせず尚且つ極端に“暴走”しない妥協点的調整をして、一旦作業終了。
と、ついで?!の作業。
エアコンのつまみを1個紛失してしまったとのことで…
意外なジャンルでの用品の中から、使えそうなつまみをチョイスして、代用してみました。
(同業者さんの趣味の分野でお知恵いただきました(^^))
やはりエアバルブは交換ですかねぇ…