DHR-RCP ランニングクラッチプーリーの取付に関して、3点セットでベルトとテンショナーが付属していますので
作業において少し難しいのはベルトの交換くらいです。
ここではベルトの交換を中心に解説します。
まず、グリルを外したら、カバーを留めている上13㎜、下10㎜のナットを緩めてカバーを外します。
グリル奥にテンショナーがあります。テンショナーの中に13㎜の長いナットがついてます。下の四角い部品は回してテンショナーの位置を変えてベルトを張る役目を担います。
テンショナーの13㎜ナットをラチェットハンドルで緩めてください。少し緩めばあとは手で外せます。
ベルトにテンションが掛かってる時はテンショナーはボルトを緩めても外れません。矢印の四角い部分は10㎜の片口レンチで回ります。ベルトが緩む方向に回して、緩んだらテンショナーを外してしまいます。
次にオルタネーターを外します。トップと向かって左下のボルト頭は10㎜なので簡単に外せます。この時点でバッテリーのマイナス端子は外して、オルタネーターに付く2本の配線も外しておきます。
少し手こずるのは右側の長いボルトで、根元に向けて13㎜の六角ボルトになっています。狭くて作業し難いですが、少し緩めば手で回せるはずです。
オルタネーターが外せたら、今付いているプーリーを24㎜ナットを緩めて外します。強くは付いていませんがオルタネーターの回転をロックできないのでインパクトレンチで緩めれば一瞬で取れます。
写真にある元々のベルトは切って外して結構です。
皆さんは使い古しのクリアファイルをお持ちだと思うので、そのうちの1枚を用意して下さい。
ラジエーターとファンの間に、作業中ベルトでラジエーターフィンを傷つけないように、シュラウドとラジエーターの隙間から滑り込ませます。
滑り込ませる隙間がない、そういう場合はラジエーター前面の矢印のボルトを外してマイナスドライバーを差し込めば滑り込ませる隙間ができます。
赤い矢印の辺りから、新しいベルトをファンの羽とシュラウドの隙間から入れてゆきます。
羽根一枚分づつベルトを滑り込ませてはファンを少し回し、を繰り返せばベルトがファンとラジエーターの隙間をすべて通り抜けてベルト交換できます。先に入れたクリアファイルが傷防止に役立っていることも分かるはずです。
そうやってベルトが入れ替わったら、各プーリーにベルトが正しく付いているか確かめて、新しいテンショナーを仮付けして、
ランニングプーリーの付いたオルタネーターを外した時と逆の手順で戻し、加工したカバーを付けて、テンショナーによるベルトの張りを調整すればおしまいです。
エンジンを掛ける前にもう一度ベルトがプーリーに正しく掛かっているかを確かめて、ベルトはあまり張りすぎない程度でエンジンを掛けて異音がないか確かめてください。エアコンを入れて負荷を掛けてベルトが鳴くようなら少し張りを強くしてください。
皆さんでも十分に作業できます。
頑張って!!