曽根です。
2週間前に、安心オートマにしてから1000㎞の初オイル交換したSNK様
なんかオイル漏れしてるようなので点検してよ~
と、ご来店です。。
駐車場に垂れたオイルの写真です。。。
都内のエレベーター型の駐車場で、毎回違うパレットに載せるのですね。。
こういう駐車場では、特にオイル漏れ厳禁なのです・・・・・
安心オートマは組立て精度にも気を使っているので、
納車後1000㎞くらいでこれだけのオイルが漏れてしまうのは問題です。。。
原因究明させてください。。。
あっ、ついでにさぁ、前からボールジョイントに少しガタがあるって言われてたから
デルタさんでメンテフリーボールジョイント買ってきたから交換しといてね。。。
はい、承知しました。。
1回のオイル漏れの量は 数cc程度なので、レベルゲージでは減ってるのは確認できません。。。
リフトアップしてみると、オイル漏れは2か所からあるようです。
左の赤丸で囲んだ方はおそらくキックダウンレバーから、
右の赤丸は右のデフサイドあたりから垂れてデフハウジングに伝ってきてるようです。
2ヵ所からの漏れの量を調べてみることにします。
SNK様にも、2か所から漏れてる部分を見ていただきました。。
左右両方のドライブシャフトを抜いて、漏れ箇所と特定をしていきますので
テストも含めて数日間お預かりさせてください。。
じゃ、頼むね~
では漏れの原因究明・・・・・
漏れてるオイルをきれいに洗浄してこれから漏れてくるところを突き止めることにします
左側キックダウンからの漏れの量を調べるために、右側からの漏れは
オイル吸着シートでオシメしておきます。。
1日、通勤で使わせていただき往復で25㎞程度走行。。。
少し漏れてきてます。。。
滴になって、もう少しでポタって落ちる寸前。。
キックダウンは左ドライブシャフトのインナージョイントとミッションの隙間から少しだけ見えます。。
エンジンが降りてる状態だと良く見えます。。。
アクセルと連動したリンゲージでミッション内部のガバナ部分を動かすことで
変速ポイントが変わり、強く踏み込むことでキックダウンは左に回転してキックダウンします。
キックダウンからのオイル漏れは、オートマ車では宿命とまで言われてまして
まったく漏れてないオートマ車は無いと思います。
今までも、内部にベアリングを増設するなどの改善策を講じてきましたがやっぱり漏れる車は漏れちゃうんですね。。
気を取り直して再びこのキックダウンからのオイル漏れ撲滅に向けて原因究明していくことにします
あっ、オイル漏れとは別にクーラントの漏れを発見。。。
ロアホースに伝って漏れてます。。。これも直さないと。。
では、続きはたつろうメカにお願いします。。。
20190620
こんにちは、整備のたつろうです。
ここからは、当職が、作業いたします
皆さんご存知かと思われますキックダウンのシャフト付近からのオイル漏れ。
キャメルも日々研究、対策部品の工作を繰り返しています。
本日は、キックダウン付近のオイル漏れについて
作業と、調査観察をしてまいります。
キックダウン単体確認したいと思います。
画像の書き込みのようにシャフトのオイルシール付近にはオイルの
痕跡がありません。
オレンジの囲みの付近に流れたような痕が確認出来ます。
上部のボルトを抜くとオイルが垂れてきました。
キックダウンのガスケットを剥がすと赤で囲ったあたりにオイルの付着があります。
キックダウンシャフトはしっかりしています。ガタは、有りません。
ケース側をオイルストーンでさらってみると囲った部位だけ削れていません。
恐らく他の部位より低いのでしょう。
ボルト穴は、ケース内に貫通してます。
取り付け時には、液体パッキンを塗布してありました。
が、これらの状況から2つの原因からではないかと仮説を立てました。
①、キックダウンの取り付け面のすき間からのオイル漏れ
②、取り付けボルトのネジ山を伝わってのオイル漏れ
今回は同時に発生したので最初はキックダウン本体からか?
と疑いましたが違うようです。
対策として
①に対しては、乾燥時に肉痩せの少ないタイプのシール材を
厚塗りして取り付けします。
②に対しては先端部にシールテープを処置し根元付近にシール剤を
塗布して組み付けます。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
今まで、キックダウンからの漏れはシャフトを通じてオイルシールの隙間から漏れてるという観点から
シャフトにベアリングを増設してガタをなくしたりという対策を講じてましたが
今回、ミッションケース側の平面精度の悪さと、粗ネジの隙間からの漏れという基本的な部分の
見直しも必要だった・・・ということがわかりました。 反省です。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
また右側のオイル漏れは
デフサイドオイルシールからにじみ出ています
①はオイルシールに溜まったオイルを戻すリターン通路
②は、ガスケットが、オーバーサイズの為はみ出した
部分
この溝を伝わって滲み出てきたと思われます。
対策として、ガスケットのオーバーサイズ部分をそぎ落として除去
新しいシールと交換します。
メンテフリーボールジョイントを同時に交換作業いたします
このように固定プレートでセットして作業します
クーラントの漏れを発見しました
サブフレームに干渉してるのでしょうか?
新しいパーツは、干渉しないように少しネジって取り付けします
フードオープナーワイヤーの交換をします
エンジンルームの出口のグロメットは、しっかりはめます。
6月20日 夜
今晩 もう一度通勤で使わせていただき、明日朝 漏れの再チェックします。。
OKなら 明日納車させていただく予定です。。
帰り・・・
キャメルに出社中。。。
6月21日追記
キャメルに着いて早速リフトアップ。。
カラッカラに乾いてるよ。。。 オイルは一滴も出てないよ。。
デフサイドシール側。。 全く漏れてません。。。
キックダウンを下から覗いても・・・
一滴も垂れてませんでした。。
よし、これならOK。。
そして、、SNK様ご来店です。。
漏れたらすぐにわかるようにアンダーガードは外すことにしました
もう大丈夫! ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。。。
これで安心して駐車できると思います。。
ありがとうございました。
今回のキックダウンからの漏れはシャフトからではありませんでしたが、
今後、シャフトからの漏れにも対応できるように対策を考えています。
オートマ車の漏れの定番パーツである キックダウンからのオイル漏れを撲滅したいです。。。
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