かつてインジェクションミニが新車販売の中心になった頃、馬力があるのはキャブクーパー、という今から思えば時代に対応できない自動車関係者が多い時期がありました。
だからわざわざボロいキャブクーパーを珍重して高値でつかんだユーザーも少なくないです。
当時アイドリングでハンチングや、高くなって下がらないなどの症状でさえお手上げだったショップがとても多かった。だからインジェクションエンジンをいじる人はすごく少なかったわけです。
今は全く異なって、絶対にミニのエンジンはナンバー付きでクーラーも付いてるのが良い。
クーラーを外すことをSNSで勧める人は単に自分のミニの修理代が出せない人なんでしょう、ミニはクーラー無しが基本だなんてよく言ったものです。
それでももう少しパワーが欲しい、高回転までスカッと回るエンジンが良い、と思うならエンジンはそのままで外からの付加物だけで設計の古いエンジンは改善できます。
少なくともそれはケミカルや点火系のよく分からない強化ではありません。あくまでも物理的要因です。
その昔、1000㏄ミニしか手に入らない頃、ツインキャブやソレックス、ウエーバー、そしてLCBとは言わずタコ足(笑)そしてシリンダーヘッドの面研で少し圧縮比を上げただけでみんな満足でした。当時の乗用車のスポーツモデルは100馬力もあれば十分スポーツでしたからね、5速で。
旧いミニのようなOHVエンジンはノウハウも出尽くしていて、カムと削られたシリンダーヘッドポートが馬力のアップに最も有効でした。
キャブクーパーのトップに位置するジョンクーパーコンバージョンだってヘッドとツインキャブ、そして排気系の交換で80馬力をうたっています。
この80馬力というのはメーカーの吊るし60馬力に対しての表示です。ヘッドのポートやバルブサイズもごく控えめです。
ECU制御で燃料のカットオフが効いてる以上、最高回転数は限られますが、その中で多くの馬力を発生させるなら4000~6000回転域で各ギアが回り切る事に尽きます。
弊社はずっと前からシリンダーヘッドは自社で加工しています。
インジェクションエンジン後期のどのクーパーもメイフェアも62馬力のエンジンならDHR製のシリンダーヘッドとローラーロッカーでキッチリ80馬力をシャーシダイナモで出せます。
細かなセッティングも一切不要です。ノーマルECUが制御します。
今のエンジンに乗せるだけで大丈夫。
今のエンジンに物足りなさを感じてる方はぜひお電話ください。