ドライデッキと聞くと
ハイリフトローラーロッカー並みに効果的と喜ばれます。
なんかカッコいいしね。
写真のホースは自社製です。アダプターもそうです。
これはツインカム用のドライデッキパーツですが、下のアダプターはブロック・ヘッド用を兼ねます。
冷却はドライデッキにさえすれば良いわけじゃありません。そもそもラジエーターの能力があって、ウォーターポンプもしっかりと水を循環させないと意味がありません。
ドライデッキの目的は１～4番シリンダーのポンプから一番離れたシリンダーにより良く水を回す事です。いろいろ部品は出ていますが、エンジン全体の構成を考えて作業しないと効果は出ません。
同時に気を付けたいのが、エンジン回転が上がるとポンプが高回転で回る事でキャビテーションという泡立ちが発生して流水能力が落ちる事です。ポンプが日本製であることは必須です。
ナンバー付きのインジェクションエンジンであれば弊社製アロイラジエーターで何一つ不足はありません。
小径プーリーを使う事はもう無いと言って良いでしょう。むしろ大径にしてポンプ回転速度を落としますが、街乗りだと回転不足になる可能性もあるので、街乗りとレース用の水温管理が同時に成り立たないケースもありますね。
次の機会にお話ししますが、サーキット走行など行うミニはクーラーユニットもない関係でエンジンルームにスペースもあるので、ブリーザータンクを行けることをお勧めします。