60周年に、そんなに価値やお祝い気分があるの?

あっという間の3月末。ついこの間まで寒い寒いと言っていたのに。


今年はミニの60周年。こういう何周年っていうのは僕らの世代で古くからminiに関わってると、25周年の記念モデルはさすがにまだ日本では新車の供給されてない時期でしたが、次の30周年モデルはたくさん売れました。35周年のモデルは1300でインジェクションモデルとなり、価格も上がったし、他にもいろんな限定車を乱発したローバーのせいで、グッと数は減りました。
40周年は新車販売最末期で売れ残りを仕様変更で何とか売ろうみたいな感じと軽く200万を超える価格も相まってあまり数は売れてませんでした。ローバーディーラーが最後に在庫処分で大盤振る舞いをやったせいでようやく在庫を掃いたって感じです。ERAターボが100万引きとか言われましたから。

そして、ローバー消滅して、母体の無い中での60周年。

言わば実体のない60周年です。どんな車であっても、何十周年となれば、最初期の貴重なモデルと最新の付加価値を増したニューモデルとの対比が興味深さを盛り上げるものですが、ミニに関して言うと60年前も新車販売最後のモデルもさして見た目が変わらんでしょ?エンジンだって今では骨とう品の域にあるOHVです。

OHVと言えば、ハーレーがずっとOHVのVツインですよね。そのハーレーだって時代と共にいろいろ変化を生んで、今もハーレーらしさに最新の技術も盛り込まれてるでしょ。

そう考えると、ミニってひどくつまらないわけです。360㏄時代の国産軽自動車が集まったイベントみたいなもんですよ。

そういう何だか地味な雰囲気を作ってるのが今のオーナー気質。

気質というより、歳食いすぎてるのが根本でしょう。

例えば先日も目にしたのが、ラバーコーンと日本が作ったコイルサスとどっちが良いか?みたいな話。この話はコイルサスに替えたオーナーが作業後に出てきた不具合不満をすべてコイルサスの責任みたいに思いこんでる事とそもそもベースになってるミニのコンディションが悪すぎるところに持ってきてラバコンならそういう問題が出なかったとか、作業した店が良いだの悪いだのと、店のスタッフが読んだらガッカリするような話と、店からすれば横でとやかく言う人達にも多分来てほしくない位に思ってるだろうな、みたいな話でした。

少し前までショップさんの広告にも、床一面に交換予定の消耗品や経年劣化しただろうパーツを並べて、ガッチリ交換して良い状態のミニをお渡ししますよ!が普通でしたが、

消えました。そういうスタンス。理由はお客のほとんどが付いて来れないからです。

それだけの事をやったらそれなりに高額になります。ところがそれだけの予算を出せないオーナーが増えるばかりで、前までならショックはSPAXが当たり前?だったのが、少し安いGAZになって、今じゃノーマルショックOEMの4本2万円以下の物しか売れないって言われます。他にも安いものしか売れていません。ですから、ここ数年でSPAXやプロテックをお買い求めいただいてるユーザーはうな重で言えば”松”のお客さんですよ。安けりゃ何でもいいって言う人が選ぶカヤバやビルシュタインなんかの4本2万以下のものは2万キロもすればダンピングが効かなくなってしまいます。

まさに100円ショップで物を買う人の考え方。

そういう予算不足で作られたミニは必ずお客さんがクレーム付けるわけです、200万も払ったのにこんな音がするのか、もう壊れるのか、と。これじゃ予算内に納める苦労したお店もがっくりでしょうね。替えた部品が不具合ならもっともですが、そうじゃない。ただ、払ったのに調子悪いとかのクレーマー。
だから、お店に修理を依頼して断られたら、それは車じゃなくてオーナーを避けられたのが本音(核爆)KYな人たちが少なくありません。

コストパフォーマンスで言えば、古いMK1-2ミニに乗る方が、最終のインジェクションミニをカスタムするよりずっと安く済みます、というか、そこからは維持だけですから。おまけに乗らなきゃ消耗も少ない。

100円ショップのミニも、ただ古いだけのミニも、ミニをつまらなくする要因でしかありません。

車は乗れば消耗します。だからいつかお別れがある。お別れしたくない人はもう一台買うような気持ちでレストアすればいい。古いミニをレストアして乗ってる人は60周年に相応しい。旧いクーパーSに車としての良さなんて残ってるわけないし、調子のいいインジェクションミニの方がずっと走りが良いのを知らないのなら、それは気の毒な話です。

状況が許せば車庫に保管すればずっといい状態に保てますしね。

先に年齢の事で触れましたが、ミニに乗ってる男性の高齢化が凄い。まるで夜中に何度もおしっこに起きるから飲まされるサプリの広告対象みたいな人ばっかり。

若々しい人もたくさんいるけど、やれた中高年ばかりか、最近は中高年女性もちらほら。まあコンサートに行っても中高年がやたらと目立つ事でも高齢化社会なんだろうけど、自動車趣味は心が若くないとダメじゃない?服装がダサい男多すぎ。

今日は普段より大幅に外れた話題でした。

今きれいに仕上げたミニに乗ってる皆さん、頑張って維持してください。そういうミニが多数派になれば、ミニの楽しみ方ももっと豊かになるはずです。その時に、オーナーが高齢だったら、もっと趣味が深まりますよね。汚い中年で終わるか、美しく老いるか、そこが大切。

投稿者: ガレージ・ドッグハウス

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