車齢20年を越えて、純正ウッドパネルはニスは剥がれ醜くなっていましたが、
木目層に傷をつけないように表面のクリア層を丁寧に剥離して、ベース部分から剥がれた木目があれば貼り直すなど補修します。ミニのような車格で木目をツキ板(木目を薄切して貼り付ける状態にしたもの)で総貼り替えすれば、その上にクリア層の塗装を含めて25~30万掛かります。
やってる事はジャガーやロールスと同じなので。クリア層を刃物で剥ぎ取ることは出来ません。密着が弱っていれば薄い刃をそっと差し込んでめくりますが、ノミやスクレーパーというのは元の木目を残すためならありえない手法です。
全てのクリア層を剥がして塗装に出したウッドパネルはこんな風にきれいになって帰ってきました。ただし此処からが元に戻すための細かな作業になります。
センターメーター用の大きなスピードメーターやタコメーターもこんな風に入れることが出来ます。
クリア層がかなり厚いので、AC用のスイッチカバーもそのままは付かないほど。なので必要な部分はクリア層を剥がして段差なく装着できるように作業します。
こういう機会にメーターに積もったホコリやカバーも外してメーター内部に入り込んだホコリもエアブローしてきれいにします。
ミニの3連メーターは日本製だって知ってましたか? NS、つまり日本精機。その一部門にDefiさんがあるんですよ。
周囲に付けられていたクッションも丁寧に外して塗装の終わったパネルに元と同じ様にステープルを打って仕上げます。
パネルが外されたタイミングでウインカーリレーを可変式に換えておきました。理由はウインカーバルブをLEDに変えるだろうと。そうなればハイフラになるので調整式に換える手間は少なくないです。これならステレオを外すだけで手を入れて調整出来ます。
続く。